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想像が膨らむ「その後」や「もしも」の話。名作を下敷きにした小説
素晴らしい物語を読んだあと、「あのとき登場人物は何を考えていたんだろう?」「この続きはどうなるんだろう?」と思いを巡らした経験は誰しもあるはずです。ここで紹介するのは、原作を下敷きに別の作家が新たに紡いだ「その後」や「もしも」の物語。斬新な解釈や奇抜な設定は、原作の理解をさらに深めるヒントにもなるかもしれません。
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『不思議の国のアリス』の家
ヴァネッサ・テイト(著) , 小林 さゆり(訳)
『不思議の国のアリス』の作者ルイス・キャロルが、アリスのモデルとなった少女アリス・リデルを溺愛していたというのは有名な話。本書はキャロルことドッドスンとリデルの出会いを、キャロルと恋仲の噂もあったリデル家の家庭教師の視点で描きます。著者がアリスの曾孫であることにも要注目です。
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ケンカっ早いアメリカ人技師のハンクが、ある日、突然アーサー王の時代にタイムスリップするという物語です。ハンクは現代の知識を駆使してアーサー王に取り入り、マーリンを超える大魔法使いとして君臨。中世ブリテンを近代国家へ変えようともくろみます。巨匠トウェインの痛烈な風刺と人間への鋭い洞察が光る一冊です。
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サルガッソーの広い海
ジーン・リース(著) , 小沢 瑞穂(訳)
名作『ジェイン・エア』で主人公と恋仲になるロチェスター卿には、狂人の妻バーサがいました。本作はバーサの視点で描かれるもう一つの『ジェイン・エア』。彼女はどうして狂人となったのでしょう。原作の主人公であるジェイン視点で描かれる美しい英国と、本作のバーサが異国の地として見つめる英国の違いにもご注目ください。
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