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日本史に刻まれた「負の異名」。悪名高き人物の真相に迫った歴史小説
歴史上、さまざまに悪評を被る人物が存在しています。しかし、彼らは本当に悪い人物だったのでしょうか?悪い評判の背景には、意図に反した不本意な結果や周囲からの過小評価など、一概に「悪人」だと決めつけられない事情が潜んでいるかもしれません。日本史において悪名を背負った人物の姿を描いた小説を揃えました。
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妖怪
平岩 弓枝(著)
江戸時代後期、老中・水野忠邦の腹心として天保の改革に尽力した、南町奉行・鳥居耀蔵の半生を描いた小説です。「妖怪」のあだ名で庶民に忌み嫌われた男の真意が明かされます。なかでも、失脚した耀蔵が幽居先にて人々に慕われる姿は心に沁みることでしょう。役人の苦悩や政治の怖さをえぐり出す、優れた官僚小説でもあります。
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平安末期から鎌倉初期までの政治情勢を、4人の語り部が叙述する小説です。源頼朝をして「日本一乃大天狗」と評された策謀家・後白河法皇の実態に迫ります。一級史料を遺した人々による回想と分析が、争乱の中心に鎮座する法皇の多面性を浮かび上がらせます。得体の知れぬ男の正体は果たして、世紀の愚帝か、類稀な天才か――。
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