ブックキュレーターhonto編集員
やっていいのか悪いのか。誰をも悩ます善と悪のメカニズム考える本
嘘には、許されるものとそうでないものがあります。率直な意見も、場合によっては相手を傷つけてしまうことがあります。SNSでの誹謗中傷が話題にのぼる時代、善悪の判断や、やり過ぎの線引きに悩む場面が増えています。知らないうちに自分が悪に手を染めない、悪に巻き込まれない、自分や相手を傷つけないための参考になる本を集めました。
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悪について
エーリッヒ・フロム(著) , 渡会 圭子(訳)
精神分析家であり社会心理学者でもある著者が、その臨床経験を基に悪について語ります。著者は、人間にはもともと善と悪の両方が備わっているといいます。では、なぜ、どのように人は善を捨て悪に走ってしまうのでしょうか。自由や命への愛着、孤独や無力感など、心のあり方に焦点を当て、その原因とプロセスを考察します。
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グローバル化によって、人間の活動は国境を超え世界に広がっています。そのため、人種や民族、宗教などが異なる人との交流が増えるとともに、偏見や差別が表面化し、また複雑化しています。本書は、社会心理学の知見をベースに、生態学や歴史、宗教など複数の視点も織り込みつつ、差別を産む人間心理を解説しています。
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レトリックと詭弁 禁断の議論術講座
香西 秀信(著)
会議で、いつの間にか味方が誰もいなくなっている。交渉で、気がつけば相手に有利な条件になっている。そんな経験を持つ人は多いでしょう。本書は、悪意のある引っ掛けやロジックを見破り、どのように対抗するのがよいのかアドバイスします。効果的な質問の仕方や議論を有利に展開する技など、実践的な内容満載です。
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実際にあった事件や歴史的な出来事を題材に、心理学や精神分析の研究成果を踏まえ、悪を科学的に考察します。本書によれば、誰しも、悪事を働く要素を内に秘めているといいます。連続殺人犯や小児性愛者に、悪者というレッテルを貼って終わりにするのでなく、悪への衝動を冷静に分析することで抑止への道筋を示します。
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