ブックキュレーターhonto編集員
先を見るために、振り返る。自らの生が肯定できるようになる波瀾万丈な物語
人生半ば、少し落ち着いてふとこれまでの自分を振り返ってみる。そんなとき、やたら後悔ばかりが先に立ってしまうこと、ありませんか?落ち込むのに疲れたら、波瀾万丈な生を描いた物語の世界に浸って、自分の選択と照らし合わせてみるといいかもしれません。誰だって失敗の連続、けれどもそれがおもしろい。そんな生き方に気づけるはずです。
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リヴァイアサン
ポール・オースター(著) , 柴田 元幸(訳)
道端で爆死した1人の男。彼の正体が友人だと気づいた作家ピーターは、ものを言わなくなった彼の死の真相を突き止めようとします。オースター節全開で、ピーターの目を通して語られる友人ベンジャミンの一生は、まとわりつく焦燥感も相まって読み応え十分。彼の一生をどう捉えるかで、本書への評価も変わってくるかもしれません。
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自らの暗い運命を変えるために異世界へ旅立った少年たち。個人的な願いのために他者を踏みにじることも厭わないミツルと、自分の希望と異世界の未来とに疑問を抱き始めるワタルの対比が一貫して描かれる、壮大なファンタジーです。正しさとは、悪とは――そんな問いと真摯に向き合うことで、自らの生き方を改めて考えさせられます。
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草の竪琴
カポーティ(著) , 大沢 薫(訳)
カポーティの自伝的小説。母の死後、親戚の独身姉妹のもとへ引き取られた少年コリン。彼と親戚姉妹の姉ドリーとの交流を中心に、物語は日常のなかの非日常へ動いていきます。大人と子どもが入り交じり木の家に立てこもる、というシチュエーションが切なくも愛しい物語は、大切なものを見つめ直す勇気を与えてくれます。
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恋愛や結婚、出産・・・人生の岐路に関わる出来事の一つひとつに真摯に向き合い、細かくスポットを当てながら、主人公のキャリアウーマン・亜紀の生きざまを丁寧に描き切った感動巨編です。読み始めと読了後では、作品の印象がガラッと変わります。亜紀の人生を通して、「運命」について考えてみてください。
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