ブックキュレーターhonto編集員
忙しさや心配ごとのせいで、普段見失っているものに気づかせてくれる本
毎日の生活に追われていたり、不安や悩みごとを抱えていると、自分を振り返ったり、まわりを見渡したりするゆとりが、知らず知らずのうちに失われています。そんなときに読むと、自分の考えが広がり、物事が違って見えたり、大切なものに気づかせてくれたりする、ちょっとユニークな本を紹介します。
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日本人宇宙飛行士
稲泉 連(著)
日本人最初の宇宙飛行から30年。この間、12人の日本人が宇宙に滞在しました。宇宙飛行の感想は時代や人によって違いますが、地球を眺めたときの感慨には共通するものがあります。宇宙を肌で感じ、外から地球を眺めた12人ならではの言葉。それは、生活に手いっぱいの私たちが見落としている何かを気づかせてくれます。
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市場原理主義や新自由主義から距離を置き、人間を大切にする経済学を提唱した宇沢弘文の講演録です。宇沢は、自然という社会的共通資本を無制限に開発し利益を最大化するのではなく、自然と共生し生物の多様性を保ち、永続する経済を説き続けました。2014年に没した経済学の巨匠が、後世に託す渾身のメッセージです。
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「間合い」とは何か 二人称的身体論
諏訪正樹(編著) , 伝康晴(著) , 坂井田瑠衣(著) , 高梨克也(著)
「間合い」とは、相手や環境と関わり合いのなかで生まれ、人が社会で生きていく土台となるものだと著者は言います。適切な「間合い」をとることで、人は居心地の良い空間を味わい、相手と会話を楽しめるのです。数字で表すことも写真に撮ることもできない、「間合い」という身体知、暗黙知を正面から論じたユニークな本です。
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週15時間の狩猟採集で生活するブッシュマン。経済学者のケインズが2030年の世界として予言した週15時間労働を、何万年も前から実践していました。生産性を上げるために努力や競争を迫られ、格差や不平等、偏見や嫉妬に悩まされる現代の文明社会にあって、本当の豊かさとは何かを考えさせる重厚な一冊です。
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