ブックキュレーターhonto編集員
イラストレーター・佐竹美保。そのファンタジックな世界観に引き込まれる本
本を構成するのは文章だけではなく、表紙を飾る絵や本文を彩る挿絵も重要な役割を担っています。ここで紹介するのは、ファンタジー作品の挿絵を数多く手掛けてきたイラストレーター・佐竹美保。英国風なお城からアジアンな創作衣装まで、作品に寄り添いながらも独自の魅力を発揮している彼女の絵の魅力が詰まった本を集めました。
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魔法使いハウルと火の悪魔
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ(作) , 西村 醇子(訳)
運に見放されてばかりのソフィーは、荒れ地の魔女に呪いをかけられ老婆の姿となり、悪名高い魔法使いハウルの家に転がり込みます。だけど外見や年齢の枷がなくなったことで、ソフィーは初めて本当の自分と向き合えるようになり・・・。表紙で後ろ向きに立つハウルや、魔法の城の不思議な雰囲気が私たちの想像を掻き立てます。
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ポーリィはある日、現実の世界と自分の記憶が食い違っていることに気づきます。リンという青年からもらった本が鍵となり、徐々に記憶の奥底に眠る謎が明らかになっていき・・・。ジョーンズ作品の挿絵でお馴染の佐竹美保ですが、本作は少し大人向け。暗く淡い色使いのイラストからは、また違った魔法の雰囲気が感じられます。
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ローワンと魔法の地図
エミリー・ロッダ(作) , さくま ゆみこ(訳) , 佐竹 美保(絵)
ある日突然、リンの村に流れる川が枯れてしまいます。その謎を突き止めるため、屈強な村人たちは竜が住むと噂される山へ向かうことに。けれどもその旅に、なぜか弱虫のローワンも同行しなければならなくなり・・・。表紙の絵では家畜の影に隠れているローワンが、新たな経験を積むなかで大きく成長していくファンタジーです。
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ヨーレのクマー
宮部みゆき(著) , 佐竹美保(イラスト)
本作は宮部みゆきの『悲嘆の門』の作中作。宮部みゆきの文章と佐竹美保のイラストで綴られるこの物語は、目に見えないやさしい怪物クマーのお話です。いつも町を守ってきたクマーなのに、ある日、その姿が透明でなくなり恐ろしい姿を現した途端、町の人々はクマーを襲います。ほろ苦く、やさしい後味を残す美しい絵本です。
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虚空の旅人
上橋 菜穂子(作) , 佐竹 美保(絵)
「守り人シリーズ」のスピンオフとなる本作は皇太子チャグムが主人公の物語。大使としてサンガル王国を訪れたチャグムは「ナユーグル・ライタの目」と呼ばれる少女と出会ったことで、国家間の戦争に巻き込まれてしまいます。前シリーズの挿絵を手掛けた二木真紀子とはまた違う雰囲気の、佐竹美保の挿絵をお楽しみください。
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