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優雅でスリリング、饒舌な文章の沼にようこそ。はじめての菊地成孔
独創的な文筆家としても知られる、ジャズミュージシャンの菊地成孔。長調でも短調でもとらえれないブルースの旋律のように、まじめと軽薄、エレガンスと通俗、その他諸々の相反する価値の間を、ときにスリリングに、ときに危なっかしく駆け抜ける饒舌な文章は中毒的な魅力に満ちています。ここでははじめて彼の著書に触れる方にオススメの本を選びました。
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ユングのサウンドトラック 菊地成孔の映画と映画音楽の本 ディレクターズ・カット版
菊地 成孔(著)
実家の両隣が映画館という環境で育った著者の、映画に関する文章を集めた一冊です。松本人志にはじまり、ゴダール、タランティーノら古今東西の監督の作品論、ジャズ映画10選、映画評論家・蓮實重彦との対談などを収録。次第に映画から消えてゆく音楽を切り口にした論考は、一度観た作品も再鑑賞したくなるようなスリルがあります。
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レクイエムの名手 菊地成孔追悼文集
菊地 成孔(著)
追悼文のみを集めた一冊です。同じような本はほかにもありますが、著者が菊地成孔となるとやはり一筋縄ではいきません。哀悼の意を捧げる相手は家族や知人、個人的なヒーローである有名人たちだけでなく、愛用のパソコンにも及びます。東日本大震災の際に語られる、音楽が持つ力への信仰告白のような言葉も印象的です。
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アフロ・ディズニー エイゼンシュテインから「オタク=黒人」まで
菊地 成孔(著) , 大谷 能生(著)
大谷能生との大学講義録第3弾のテーマは『視聴覚の分断と統合』。20世紀の映画とレコードの登場が文化の幼児化を招いたという仮説に、発達心理学などの専門知を援用しながら迫っていきます。アカデミックでありながら、ラップやファッションといったポップな話題も豊富。『夢は作曲行為である』など刺激的な言葉も満載です。
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