ブックキュレーター本しゃべりすと/書籍PR 奥村知花
「自分はもう立派に大人」とは言い切れない自分に贈る子どもの本
子どもの頃、大人は何でも知ってて、何でも出来ると思ってた。だけど自分がじゅうぶんに大人になっても、まだまだ知らないことはいっぱいだし、万能とはほど遠い。出来ないことだらけの自分に、思わず冷や汗が出てしまう。そんな足りないピースを埋めてくれる、生活力、人間関係構築力、教養を高めてくれる本を児童書作品からピックアップ。
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子どもが体験するべき50の危険なこと
Gever Tulley(著) , Julie Spiegler(著) , 金井 哲夫(訳)
現代社会では、可能な限りの危険が排除され、先回りした安全なものが多くあります。もちろん、安全であることはとても重要ですが、慣れすぎてしまうと、なぜこれが危険なのか?危険なものをどうしたら安全に使えるか? など、学ぶ機会を喪失することにもつながります。正しく危険と向き合きあう機会をくれる一冊。
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「知っていることをつなげる力、よび寄せる力が教養」と、続編の『もっと教養366』でも著者が書いている通り、教養って、点と点を線でつなげていく作業だ。子どもの本と侮るなかれ。じゅうぶんに大人な自分は、この本のどれだけの知識を繋げられるのか?と試させられ、意外と抜け落ちている分野に驚愕させられます。
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生活図鑑 『生きる力』を楽しくみがく
おち とよこ(文) , 平野 恵理子(絵)
「ある日、お母さんが居なくなってしまったら?」をテーマに衣食住にまつわるあれこれの基本をイラストと一緒に丁寧に教えてくれる一冊。はじめての一人暮らしや、突然ひとりで暮らさなきゃならなくなった年配男性、より丁寧に暮らしてみたい人。この本一冊コンプリートしたら、もう十分立派な大人です。
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大人でもなかなか説明することのできない、ものすごく大事な「自己決定権」を小さな子どもにもわかりやすく紹介してくれる一冊。自分のこころとカラダを守る知恵や、自分と同じくらい他者をも尊重する方法を知ることで、いじめや性被害、モラハラやパワハラから距離を置くヒントがたくさん詰まっています。
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あらゆるメディアで耳にし目にする「SDGs」 なんとなく、知っとかなきゃ!! って気になったり、雰囲気だけはわかるけども、イマイチ頭の中に入ってこない・・・。そんな人におすすめなのが、子どもにもわかりやすくにSDGsを教えてくれるこの本。世界共通の目標を正しく理解するにはうってつけです。
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ブックキュレーター
本しゃべりすと/書籍PR 奥村知花1973年、東京生まれ。成城大学文芸学部卒。総合アパレル商社、レストラン業界を経て、2003年より書籍専門のフリーランス広報として独立。以後、新刊書籍のパブリシティ活動のほか、「本しゃべりすと」という独自の肩書きのもと、雑誌の特集記事や書評エッセイの連載執筆、ラジオ番組などでの書籍紹介を担当。近著に、自身の仕事の場を綴った、お仕事エッセイ『進む、書籍PR たくさんの人に読んでほしい本があります』(PHP研究所)がある。
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