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虐待される子どもがひとりでも減るように。児童相談所のリアルについて知る本
子どもの虐待死が報じられると、やり玉に挙がるのが児童相談所です。しかし、報道の裏には、児童相談所が数多くの被虐待児や虐待リスクの高い家庭の子どもたちを救ってきた事実があります。非行や家出、不登校、自殺未遂など多岐にわたる事案を抱えながらも、虐待から子どもを救うために奮闘する児童相談所。その真実に迫る本を紹介します。
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行列のできる児童相談所 子ども虐待を人任せにしない社会と行動のために
井上 景(著)
虐待されている可能性がある子どもを目撃しても、つい通報をためらってしまう。その理由は、通報のあとに児童相談所がどう動き、何をするのかがわからないからかもしれません。元児童福祉司の著者による本書は、児童相談所の実情が描かれていて、虐待通報後の流れもわかります。知識を得ることで、子どもを守れるようになるかもしれません。
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ジソウのお仕事 50の物語で考える子ども虐待と児童相談所 データ改訂版
青山 さくら(著) , 川松 亮(著)
現役の児童福祉司が児童相談所での様子を綴ったコラム50編が収録された本です。児童福祉司とは児童相談所で働く公務員のこと。身体的虐待やネグレクト、ゴミ屋敷に住む子ども、性的虐待など描かれている物語はどれも実際の事案をもとにしたもの。「ジソウ」を理解するに適した一冊です。
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著者は元児童心理司。児童心理司とは児童相談所に勤務する心理職のことで、児童や保護者の心理状況を把握して支援に活かす仕事です。なぜ児童相談所が把握していた虐待が見過ごされ、虐待死が起こってしまうのか。児童相談所に19年間勤務して実際に現場を見た著者が、児童相談所の暗部を告発した一冊です。
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各地の児童相談所に併設された一時保護所を取材した著者が、保護された子やその親にインタビューを重ね、実際に一時保護所に住み込んだ上で著したルポルタージュです。多く問題を抱える保護所の存在や、地域による児童相談所の質の格差なども隠さず描き、一時保護所から児童支援の問題点を浮かび上がらせています。
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