ブックキュレーター文芸評論家・書評家 西上心太
藤井フィーバーに乗り遅れるな!珠玉の「読む将」ブックガイド 小説篇
およそ4半世紀前、羽生善治が7大タイトルを独占するかという時に、将棋界がにわかにマスコミに取り上げられ大騒ぎになったことがあったが、近年の藤井聡太ブームはその時を上回っているのではないか。実は近年、藤井フィーバーにさきがけて、将棋をテーマにした小説やノンフィクションの充実が著しい。「読む将」ファンに向けて珠玉の将棋本を一気に紹介!
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将棋ミステリーの傑作。将棋会館前にある神社に刺さっていた矢文に書かれていた不詰めの詰将棋。それにとらわれた元奨励会員が失踪してしまう。実は二十年前にも同じことが起きていた。昭和初期、北海道に本拠があったという将棋団体をめぐる謎とは何か。現実のプロ将棋界を物語の背景に、夢か現か判然としない展開が用意されながらも、最後はミステリーとして着地する。作者の膂力(りよりよく)には目を瞠らされる。
ブックキュレーター
文芸評論家・書評家 西上心太1957年東京都荒川区生まれ。早稲田大学法学部卒。文芸評論家、書評家。 早稲田大学在学中はワセダミステリクラブに在籍。現在、日本推理作家協会の常任理事、同協会賞短編部門の予選委員を務める。主にミステリー作品の評論をしており、数々の推理小説で巻末解説を寄稿。現在、「毎日新聞」「小説宝石」「小説幻冬」ほかに書評、コラムを連載。マルタの鷹協会日本支部の事務局長であり、2008年から将棋ペンクラブ大賞の最終選考委員も務める。共著に「日本ミステリベスト201」、傑作警察小説アンソロジー『矜持』(PHP文芸文庫)の編者などを務めている。
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