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ロシア、そして東欧の声に耳を傾ける。はじめてのアレクシエーヴィチ
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ。彼女はソ連時代のウクライナに生まれ、ベラルーシで育ち、ロシア語で活動する作家です。ソ連や東欧諸国の歴史と、それに翻弄され続ける人々の声に耳を傾け、その証言を書き留めています。歴史書や資料には残らない、しかし、確かに存在する人生に寄り添う。平和を考えるための本を紹介します。
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第二次大戦下のソ連では、100万人以上の女性が兵士として従軍しました。包帯や薬ではなく武器を手に最前線へ立ちながら、戦後はその事実を隠し生きた女性たち。しかし、著者は丹念な聞き取りを重ね、多くの証言をこの本に遺しました。女であり、兵士であり、ソ連の人間であること。その凄絶な記憶に立ち会える彼女の代表作です。
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1986年、ウクライナで発生したチェルノブイリ原発事故。戦争とはまた異なる災禍に見舞われた市井の人々は、どのように事故と向き合い、生活を送っていたのか。現在進行形でもあるその率直な語りが、深く胸に刻まれていきます。歴史上の一事実ではなく日常として浮かぶチェルノブイリの日常に、あなたは何を思うでしょうか。
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著者のライフワーク「ユートピアの声」の集大成。ソ連崩壊後、赤いユートピアという共産主義の理想は消え去ったように見えました。しかし各地の人々の声から浮かんできたのは、「使い古しのような」ソビエト的精神性とその過去が受け継がれている事実でした。今なお影を落とす歴史の問題性を考えさせられます。
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アレクシエーヴィチとの対話 「小さき人々」の声を求めて
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ(著) , 鎌倉 英也(著) , 徐 京植(著) , 沼野 恭子(著)
2015年のノーベル文学賞受賞講演をはじめ、数々の講演や対談、その活動への評論集です。史上初めてジャーナリストとしてノーベル賞を授与されたアレクシエーヴィチ。彼女にとって、文学、平和、そして「小さき人々の声」を聞くとは、どのような営みなのか?今度は読者がその声に耳を傾けられる一冊です。
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『戦争は女の顔をしていない』のコミカライズ版です。原作よりも残虐な描写が減り、活字や海外文学の翻訳ものが苦手な読者にも比較的読みやすい内容となっています。しかし、戦争による苦しみや悲しみはそのままに、人々の表情などが視覚化されることでより切実に訴えかけてくるものがあります。
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