ブックキュレーターhonto編集員
病気が教えてくれること。当事者や家族、担当医だからこその気づきが学べる本
元気で長生きというのは、誰にとっても理想です。とはいえ、程度の差はあれ、誰しも病気を避けて通ることはできません。病気は当人にとってつらいことはもちろん、周囲の人にも大きな影響を与えます。しかし、病気になったからこそわかることがあるのも事実です。病気や闘病を通して人や社会をより深く知ることができる本を取り上げました。
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食べることと出すこと
頭木 弘樹(著)
著者は潰瘍性大腸炎という難病を患いました。思うように食事を取れないにもかかわらず、お腹はゆるみっぱなし。その体験から、摂食と排泄はコミュニケーションの主要な要素であり、そこに障害が起こると引きこもりや孤独に発展することなどを発見します。病を経験したからこそ到達できる境地に、思わず膝を打つ一冊です。
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認知症の諸症状を脳科学の立場から分析し、そのメカニズムを考察します。自らの体験を科学的な目で冷静に読み解き、認知症で失われるものではなく残るものに着目、その人らしさの本質をつまびらかにします。感情こそ知性の源であることを体験から悟り、認知症患者と家族が希望を持って穏やかに過ごすための道標を示します。
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ぼくとがんの7年
松永 正訓(著)
小児がんの専門医が、自ら膀胱がんを患い、闘病した記録です。医師と患者の立場の逆転によって、それまで当然と思っていたことがことごとく覆されていきます。病気を治す立場から病気と闘う立場になることで見えてきたことや、生きることへの希望、闘病の孤独感や死ぬことへの不安などを包み隠さず語っています。
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自閉症者は言語によるコミュニケーションが難しく、周囲が推し量ることでしか、その思考や感情を理解することができないと思われていました。しかし、著者はパソコンで原稿を書き、自分の内的世界を鮮やかに表現します。知的で感性豊か、そして独自の視点からの鋭い著述に多くの気づきが得られます。
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薬物依存治療を専門とする精神科医による社会論です。薬物に依存する人は孤独や人間関係のストレスなど、なんらかの困りごとを抱え、そのつらさから逃れるために薬物に依存してしまうといいます。そのため薬物を断っても、原因を取り除かないとすぐに後戻りしてしまうのだそうです。患者とのやりとりから垣間見た社会の矛盾を掘り下げます。
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