ブックキュレーターhonto編集員
万別の人生、交錯する感情。多数の登場人物で紡がれる重厚な海外文学
読書の素晴らしさの一つに、自分1人では到底出会えないであろう「多くの人々」を知り、その人生を追体験できることがあります。ここでは、異国の地を舞台に数多の登場人物が躍動する、一冊完結の海外文学を集めました。さまざまな人生を歩んできた魂が交わって綴られる、数奇にして濃密な物語。本の扉を開けば、あなたもその世界の住人です。
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百年の孤独
G.ガルシア=マルケス(著) , 鼓 直(訳)
南米の蜃気楼漂う土地。そこで2人の男女から出発し、栄枯盛衰を辿る一族。その百年の歴史を織りなす子孫の、孤独という名の宿命。難解な物語のすべてが架空であるにもかかわらず、圧倒されるような現実感はまさに小説の魔法です。おびただしい登場人物と不思議な挿話が未知の読書体験へと誘う、ラテンアメリカ文学の金字塔。
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韓国郊外の大学病院を舞台に、51人もの人々が主人公にも脇役にもなる連作短編集。年齢や性別、立場、価値観など、すべて異なる人々が交差する日常から、生きていくことの哀しみや温かさを知ることができます。この世界にはいろんな人がいていい。読後、あなたもきっと現実生活で接する人々が愛おしくなっているはずです。
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現代ロシアの国民的作家である著者が、ソ連およびロシアという国家を3人の少年たちの目から綴った群像劇。彼らが人生のなかで出会い、別れていく無数の人々の言葉や行動、そしてその運命に胸を打たれます。波乱に満ちた時代のなかで、芸術や科学はどれほど心の支えになるのか?そんな点についても考えさせられる一冊です。
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パリ発NY行きの飛行機に同乗した11人の人々。有名無名、人種などもさまざまなその集団は、乱気流に飲まれた末、「自分の存在」について問われるような異常な状況におかれます。SF・サスペンス・ミステリ・哲学など、多様なジャンルを融合しつつ、エンタメ性も抜群。一気読みしたあと、深い余韻と思考に浸れます。
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ミルクマン
アンナ・バーンズ(著) , 栩木 玲子(訳)
1970年代末の北アイルランドに生きる18歳の少女が、「ミルクマン」という謎の男にストーカーされる歪な物語です。街の政治的な緊張や閉塞感に加え、未成熟の少女らしい不安定な情緒や人間関係、さまざまな問題が鋭く描写されています。多数登場する作中人物の匿名性も印象的で、じっくりと読むべき良書です。
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