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ダメでもクズでも生きている!疲れ果てた人の心に効く「ダメな先輩」の本
気分はどん底、もうダメだ。そんなときにほしいのはどんな言葉ですか?前向きな名言や希望に満ちた物語は数あれど、弱った心に明るい力は得てして強すぎるもの。どん底にいる人を真に救うのは、周波数の近い負の力かもしれません。凹んだ心に染み入るダメな先輩諸氏の言葉の特効薬。安心や笑顔も生み出すダメダメパワーの処方箋をお届けします。
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ダメ男子の代表キャラといえば、のび太でしょう。本書では、迷える現実ののび太のために、人気者10名が『ドラえもん』から厳選1話をオススメしています。選者のコメントとあわせて各物語を味わうと、ダメなのび太が持つ愛おしさが再認識できるはず。のび太のダメパワーは、大人の人生の道標にもなり得るのです。
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ある朝、目覚めたら虫になっていた男の小説『変身』などで有名なフランツ・カフカ。本書の秀逸な編訳は、そんな彼の絶望ぶりを余すところなく伝えています。『いちばんうまくできるのは、倒れたままでいること』と恋文に綴ったカフカ。誰より凹んで弱音を吐き前進しない彼の絶望名言は、苦しみに寄り添って笑いも引き出します。
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漫画家・吾妻ひでおによる実録漫画です。2度にわたる突然の失踪やホームレス生活、アルコール中毒など、自身の壮絶なダメ体験を赤裸々に描いています。激烈な内容ですが、風変わりな登場人物やコミカルな描写が、本書を稀有なエンタメに昇華しています。つらい孤独に親身に寄り添う、真摯で笑えるノンフィクションです。
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働き詰めでうつ病になった夫=ツレとの日々を、妻の視点でリアルかつユーモラスに描いたエッセイ漫画です。うつ病にともなう不眠や無気力、自殺念慮なども描かれますが、やさしいイラストのおかげで深刻になりすぎません。普通にまじめな大人がダメ状態に陥って奮闘する様子は、弱った読者の心に呼応し得難い力となるでしょう。
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