ブックキュレーターhonto編集員
長編に挑む前の肩慣らしに!世界の文豪が遺した中編・短編小説集
「文豪」とは、大作家を表す呼称のことです。作品の内容やスタイルに対する評価ではなく、作家の人としての評価を表すときに使用されます。その中には、名前は知っているけど実際には作品を読んだことがない作家もいるでしょう。ここではそんな文豪たちの小説のなかでも、彼らのエッセンスが凝縮された中編・短編小説をそろえました。代表作に挑戦する前に、まずはこれらの本で肩慣らしをしてみてはいかがでしょう?
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ナイン・ストーリーズ 改版
サリンジャー(著) , 野崎 孝(訳)
『ライ麦畑でつかまえて(キャッチャー・イン・ザ・ライ)』で知られるサリンジャー。本書に収録された9つの短編からは、著者の反逆児的なイメージからは程遠い、繊細な面が随所に見られます。なかでも「バナナフィッシュにうってつけの日」は、読む方によってさまざまな解釈が可能な奥深い物語です。
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お伽草紙 改版
太宰 治(著)
『人間失格』が有名な太宰治。作風から暗い印象を持たれがちですが、本書は「カチカチ山」などの昔話を下敷きに、太宰文学のユーモラスな部分が凝縮された一冊です。執筆されたのは昭和20年(1945年)。戦時中という暗い背景のなかで書かれた物語ですが、太宰は世間に逆行し、文学の明るい側面をひたすら探求し続けていました。
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勝者に報酬はない・キリマンジャロの雪
ヘミングウェイ(著) , 高見 浩(訳)
ハードボイルド文学の先駆者ヘミングウェイ。『老人と海』や『武器よさらば』などがよく知られていますが、本書に収録された17の短編は、著者がパリの都会暮らしに見切りをつけ、小さな島に移住してから書かれたとされるもの。「キリマンジャロの雪」は傑作と名高く、簡潔で多くを語らない文体に著者の美学を感じます。
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長く、暗く、重い。そんな印象から敬遠されがちなドストエフスキーですが、主人公の独白で進行する本作は、登場人物も少なく、比較的読みやすい中編小説です。人間の非合理性をテーマに自意識過剰な主人公の苦悩が描かれますが、その「過剰」さがどこかユーモラスにも感じられる、入門にオススメの一冊です。
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