ブックキュレーターhonto編集員
続きは読者の胸の中に。未完に終わった世界の名作小説
名作小説のすべてが完成品とは限りません。文豪の最期を飾る作品には、経済的・精神的な問題で継続不可になったもの、作者の死で絶筆となったものが少なからず存在します。だけど、そもそも物語の結末に決まりはないし、未完である事実が奇跡的に無限の可能性を生むこともあるのです。その具体例となり得る世界文学の名作小説を精選しました。
- 20
- お気に入り
- 6064
- 閲覧数
-
イギリスの小説家、チャールズ・ディケンズの遺作。クリスマスの朝に失踪したエドウィン・ドルードを巡る本格的な探偵小説で、謎解き要素が大方出揃ったところで著者の急死によって幕を閉じます。河で発見された彼の懐中時計が意味するものとは。嫌疑をかけられた青年は無実か否か。小説自体が謎となり、現代に推理の余地を残した快作です。
-
フランスの小説家、カミュの遺作。不慮の事故死を遂げたカミュの鞄に残されていた小説で、その内容には著者自身の過去を振り返る自伝的要素が含まれています。戦死した父親と、貧困生活を送っていた幼少期の記憶の交錯が、複数のエピソードで描き出されていきます。不条理というテーマを追究してきた小説家の貴重な遺稿です。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です