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過去に惑いながら、未来を生きる。認知症を題材にした小説
さまざまな症状で、本人や周囲につらい現実を突きつけることがある認知症。さまざまな小説で取り上げられ、当事者や周囲の感情をすくい上げる名作が数多く発表されてきました。在りし日の思い出とそこから逸脱する症状に戸惑いながら、それでもすべてを受け入れてともに生きていこうとする。そんな認知症を題材にした小説を集めました。
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1972年に刊行された、現代日本文学で認知症を取り上げた先駆かつ代表的な小説です。妻に先立たれた認知症の祖父、息子夫婦、孫。それぞれが「老い」や「家族」という普遍的な問題と向き合い、訪れる試練を乗り越えてゆきます。深刻さとユーモア、リアリティを共存させる有吉佐和子の筆力が今なお色あせない、不朽の名作です。
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舞台はアメリカで、主人公はキャンピングカーでディズニーランドへと向かう長い旅に出た老夫婦。夫は認知症、妻は末期がんを抱え、最期の旅になることを覚悟した上で旅を決行します。文字通り山あり谷ありで事件続きの珍道中に笑いながらも、夫婦がお互いに向ける焦りや葛藤、そして愛情に胸が締めつけられます。
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