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ユーモアと皮肉がたっぷり!イギリスの作家、ジェイン・オースティンの世界
19世紀にイギリスで活躍した女性作家、ジェイン・オースティン。41年の生涯のなかで女性の生き方やあるべき姿を追い求めた彼女の作品は、フェミニズムの原点として今も人気を博し、映画化もされています。良縁こそが女性の幸せだった時代、恋愛や結婚を皮肉るジョークは読むとクセになるはず。挑戦と愛にあふれた本を紹介します。
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利発なエリザベスはイギリスの片田舎に住む中流家庭の娘。5人姉妹を名家に嫁がせることばかり考えている母親を疎ましく感じています。ある日のパーティーで「高慢な」お金持ちダーシーと出会い、エリザベスの日常が変わり始めます。上流階級への「偏見」をユーモラスに描き出す手法は痛快。恋愛小説の古典的名作です。
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上流階級のお嬢様であるエマの趣味は「縁結び」。友人を理想の女性に仕立て、富豪の男性に斡旋するのです。しかし、エマ自身には結婚願望はありません。いつまでも少女のように無知で世間知らずのエマを義兄のナイトリーは側で見守りますが・・・。お節介で高慢なエマの心の成長が印象的な、皮肉たっぷりの傑作小説です。
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36歳のときに出版されたオースティンのデビュー作。分別があり感情を抑えがちな姉と、多感で情熱的な妹の恋愛を綴っています。兄弟姉妹から無償の愛を受けて育った影響からか、「女性の幸せとは結婚だけではない」といった強烈なメッセージが感じられます。ユーモアと愛情にあふれた読み応え抜群の恋愛小説です。
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マンスフィールド・パーク
ジェイン・オースティン(著) , 中野 康司(訳)
裕福ではない家庭の娘ファニーは、お金持ちの叔母一家に引き取られます。賢く大人しいファニーは、叔母や従姉妹から陰湿ないじめを受けることに。さらに、たった一筋の光であった従兄のエドマンドには心を寄せる女性がいて・・・。道徳的な観念が求められた19世紀イギリスで、女性の生き方を問いかけた一冊です。
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『分別と多感』などの翻訳者によるオースティン入門書。彼女の生涯を詳細に記していて、作品の時代背景やインスパイアの源となった出来事についても考察されています。平凡な人生を送ったオースティンがなぜ歴史に残る作家となったのか?彼女の経験と日常、ユーモアと皮肉の原点となる「思想」が丁寧にまとめられています。
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