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大切な伴侶とともに最期の言葉を綴る。心揺さぶられる、作家たちの闘病記
どんな人にも等しく訪れる死。しかし、当事者の立場や状況、想いの表現などは、人の数だけあります。自身や家族の病と向き合った作家たちの中には、闘病の日々を書き残した人々もいます。喪失を前に、愛する人と交わした会話や見つめていた情景、思い出される記憶。それらが詰まった珠玉の文章をぜひ読んでみてください。
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恋愛小説で絶大な支持を得た山本文緒の58歳という若さでの突然の訃報は、2021年当時、大きな話題になりました。自宅での緩和ケアを選んでもなお、書くことを手放さない。『うまく死ねますように』という想いや、コロナ禍により夫婦2人きりでの闘病となった状況の『無人島』という形容など、一文一文に胸を打たれることでしょう。
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図書館で出会った本好きでもない女性。妖精のようだった「君」は、明るくて無邪気で、かけがえのない妻になった・・・。経済小説の先駆者であり、数々の骨太な作品を発表した城山三郎。その遺作の一つが妻との出会いと別れを綴った本書である事実に、「人間にとって愛がいかに大きなものなのか」と考えさせられるはずです。
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「手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が」この歌を遺した妻・河野裕子、口述筆記で書き留め看取った夫・永田和宏。戦後歌壇を代表する2人が過ごした最期の10年を記した一冊。エッセイの随所で登場する夫妻それぞれの短歌には、31文字のなかに限りない寂しさや哀しみ、そして伴侶への深い愛情が滲んでいます。
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