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自分の中の「悪性」に向き合う?道徳や正論にうんざりしたときに読むべき本
さまざまな出来事が日々起こるなかで、ストレスやフラストレーションを抱えることは少なくないでしょう。そのような心理状態だと、巷で説かれる道徳や正論に嫌気が差してしまうこともあると思います。そんなときにオススメな、自分の中の毒や悪性を肯定し、向き合うことができる、貴重な本を集めました。読むと、心がすっきりするかもしれません。
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「芸術は爆発だ!」で有名な、岡本太郎の著書です。音もなく、何かを壊さず、己の中から爆発していこう。そう熱く語りかける文章は、現実に幻滅し毒づくすべての人を肯定し、そんな気分でもいいじゃないか、と思わせてくれます。進路に悩む方や理想との乖離に苦しんでいる方など、行き詰まったあらゆる世代にオススメできる一冊です。
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一般的に悪であるとされている数々の「悪行」(殺人や性的逸脱、テロリズムなど)について、本書は、一概に悪と決めつけていいのかと問いかけています。考えることをある意味タブー視されたテーマですが、善悪二元論の危うさについて考えるきっかけになはずです。
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日本では、性善説に紐づいた孔子の『論語』が有名であり、「人を動かしているのは、ただ一つ利益である」と説く『韓非子』はあまり注目されていません。本書は、性悪説的な『韓非子』に触れています。どちらが正しいと決めるのではなく、物事を両面から見る思想的なバランスが重要だと思わされる一冊です。
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