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なぜ文学には動物がよく登場するのか?その理由と深い意味を知る本
文学作品にはよく動物が登場します。夏目漱石の『吾輩は猫である』のように動物目線から語られる小説も数多くあります。人は、動物に自らの姿を投影したり、動物の視点から自らを客観的に見たりと、動物を自らの鑑として利用しているところがあります。人と動物との関係が文学にどのよう反映されているのか、じっくりみてみましょう。
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絵本のなかの動物はなぜ一列に歩いているのか 空間の絵本学
矢野 智司(著) , 佐々木 美砂(著)
絵本の物語と絵の構造を分類し、その意味や効果を学術的に検証しています。専門的ながら取り上げた本のあらすじや展開が親しみやすく、文章もやさしいので、誰もが理解しやすい内容です。動物が登場することで物語が豊かになり深みを増すことがわかります。絵本好きの方、絵本をつくりたい方の参考になること間違いなしです。
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名作には猫がいる
ジュディス・ロビンソン(著) , スコット・パック(著) , 駒木 令(訳)
古代エジプト時代、猫はすでに人間に飼われていました。以来、洋の東西を問わず両者の関係は深まり、猫は多くの文学作品に登場するようになります。本書は、猫が主人公だったり、猫の視点で描かれたりした作品を取り上げ、猫が文学で果たしてきた役割を振り返ります。日本の作品にも触れた、猫好き必読の一冊です。
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鳥獣戯画のすべて 決定版
上野憲示(監修)
ウサギやカエル、サルなどが人間さながらに戯れる姿を生き生きと描いた国宝『鳥獣戯画』。誰もが一度は目にしたことのあるこの絵巻はマンガの原点ともいわれ、日本人が800年も前から動物に人間同様の愛着を持って接していたことが窺われます。作者の謎に迫ったり、損傷部分の復元を試みたりなど、見所満載の解説書です。
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『1984』で有名なジョージ・オーウェルの代表作の一つ。旧ソ連の政治家と国家体制を動物と動物社会に置き換えた、秀逸な風刺作品です。当初の目標や目的が公明正大であっても、権力者は横暴になり腐敗していくという真実をユーモラスに活写しています。第二次大戦中に書かれたとは思えない、今に通じる輝きを放っています。
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