ブックキュレーターhonto編集員
子どもでいられない子どもたち。ヤングケアラーを知り、考えるための本
本来は大人が担うはずの介護や家族の世話に追われる子ども「ヤングケアラー」に関する本を紹介します。当事者へのインタビューや、ヤングケアラーがテーマのコミックなど、今まで表面化してこなかったヤングケアラーの実態、苦しみを知るきっかけになるでしょう。周りの大人ができること、社会で取り組むべき対策についても考えさせられます。
- 4
- お気に入り
- 509
- 閲覧数
-
医療・教育現場へのアンケートや当事者のインタビューをもとに、ヤングケアラーの実情を解説した一冊です。相談先が少ない、進路選択に支障が出るといったヤングケアラーならではの問題に焦点を当てています。国内外の事例や支援策も紹介。まずは話しやすい環境を作り、周りの大人が気づいてあげることが大切だと説いています。
-
幼稚園のころからヤングケアラーだったゆいの日常と葛藤、成長を描いた物語です。家庭内に父と弟もいながら、ゆいだけが統合失調症の母親の世話と家事を負担する理不尽さに胸が痛みます。コミックなので読みやすく、全漢字にルビ付き。支援団体も紹介されているので、ヤングケアラー当事者の助けにもなるはずです。
-
毎日新聞による、家族の介護を担う子どもたちへの取材と報道の過程をまとめたノンフィクションです。本書のもとになった報道はヤングケアラーが社会に知られるきっかけになり、国や自治体を動かしました。ヤングケアラーの「外からは見えにくく、家庭内の手伝いと認識されがち」という構造が、丁寧に解説されています。
-
ヤングケアラーの物語3編を収録したコミック。いずれも10代の若者が主人公です。自分の進路や友人関係を諦め、家族を世話する日常が描かれています。家庭内で弱い立場の子どもに負担が偏り、ほかの家族からその苦労がまるで見えないかのように扱われる様子が印象的。主人公たちの孤立と孤独が胸に迫ってくるでしょう。
-
ヤングケアラーわたしの語り 子どもや若者が経験した家族のケア・介護
澁谷 智子(編)
7人の「元ヤングケアラー」が、自らの体験を綴っています。ケアの対象は精神疾患の母親やろう者の両親、難病の妹などさまざま。「かわいそう」とひと括りにされがちなヤングケアラーですが、一人ひとりに事情と想いがあると改めて気づかされます。ケアが人生に与えた影響が、正負の両面から語られた記録です。
![]()
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です

