ブックキュレーターhonto編集員
疲れた、時間がない、娯楽と情報が多すぎる?迷える現代人の読書を考える本
本が読みたい、読むべき、なのに・・・。読書離れや書店の衰退が叫ばれる昨今、一人ひとり、さまざまな理由で本に手が届かなくなっていることでしょう。しかしそうした現状に対し、原因や実態を的確に言語化しつつ寄り添ってくれる本も存在します。これからも前向きに読書を続ける、その支えにもなってくれる本を紹介します。
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現代的な感性による数々の書評や読書術・執筆術の本で支持を集めている三宅香帆。そして、発売後すぐに話題となったのが、タイトルからすでに核心に迫る本書です。明治期から現代まで、労働者と読書の関係性を分析する読み応えある内容となっています。「全身全霊をやめる」、多くの読書人に読んでもらいたい一冊です。
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教養とは、古典作品や学術書で培い豊かな精神の基盤となるもの。しかし現代では、その価値がビジネスや対人スキルへと拡充し、動画や要約サービスで瞬時に補う風潮が広がっています。そんな「ファスト教養」をめぐって見えてくるのは、公共性なき競争社会の実像。しかし本書は安易な否定では終わらず、未来への示唆にも富んでいます。
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本を買ったはいいものの、読まないまま積み重ねてしまう「積読」。後ろめたさもあるこの現象を、むしろ推奨する画期的な一冊です。時間と情報の洪水に追われるなかでは、「今」読む読書と同じくらい、いつでも読める・保管する積読の意義もあるはず。古典的な読書論も学びつつ、本との新しい関わり方を発見できることでしょう。
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デジタルネイティブとして、読書離れをひと際指摘される若い世代。しかし本書では、さまざまな統計や調査をもとに、その言説と異なる最新の事実が解き明かされています。また時代を越えて若い世代に読み継がれている書物の特徴や、メディア化を含めた出版文化の功罪も知ることができます。
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