ブックキュレーターhonto編集員
ラテン語にオノマトペ、日本語ラップの世界まで。言語のおもしろさに触れる本
言語の仕組みや謎、おもしろさに触れられる本を紹介します。日本語はもちろん、ラテン語や手話など世界中の多様な言語にまつわる本に好奇心を刺激されるでしょう。また、言語は使われている場所の風土や文化、歴史が強く反映されているもの。読めば、他国・異文化を理解するきっかけになります。言語の奥深い世界をのぞいてみませんか?
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音や意味をはじめ、6つの切り口で言語に関する32の謎に迫ります。世界のオノマトペ比較、犬は「おすわり」の意味を理解している?など、言語の多様性に触れられるトピックが満載。言語をクエスト(探求)する入門書に最適です。『言語とは、人間とそれを取り巻く世界を映し出す鏡』という著者の言葉に納得することでしょう。
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古代ローマで広く使われ、イタリア・フランス・スペイン語をはじめ、さまざまな言語のもとになったラテン語に焦点を当てた一冊です。ラテン語が政治や宗教、科学などに与えた影響が紹介されています。「アリバイ」「エトセトラ」といった何気なく使っているラテン語や日本との関わりも紹介されていて、親しみを感じられます。
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言語学的ラップの世界
川原繁人 , feat.Mummy-D , 晋平太 , TKda黒ぶち , しあ
著者の川原繁人は、日本語ラップ好きの言語学者。日本語ラップの特徴や構造を言語学的に解説しています。母音だけでなく、子音でも韻を踏むことに言及した分析は読み応え十分。ラッパーのMummy-D、晋平太、TKda黒ぶちへのインタビューも掲載されていて、言語のおもしろさはもちろん、著者の日本語ラップ愛に圧倒されるでしょう。
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20世紀初めまで島民の多くに遺伝的な聴覚障がいがあったという、アメリカのマーサズ・ヴィンヤード島の記録です。島内では、通常の言語と同じように手話が使われていました。ろう者も健常者も同じように手話を使っていたという証言を多数収録。音声がない手話が、どのように言語として成立していたかがわかります。
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他言語にひと言では訳せない、その国ならではの表現が集められています。たとえば、ノルウェー語の「フォレルスケット」は「語れないほど幸福な恋に落ちている」。日本語からは「木漏れ日」「わびさび」「積読」が紹介されています。お国柄や風土から生まれた繊細で豊かな表現の数々が胸に響き、言語の奥深さを味わえます。
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