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ロマンと教養の宝庫「ラテン語」への扉を開いてくれる本
バチカン市国の公用語、生物の学名、人生を説く箴言、ゲームやファンタジーで頻出の単語に共通するラテン語。それは、古代ローマ帝国の公用語から欧米の広い言語の祖となり、西洋文化や学問に今でも絶大な影響を及ぼしています。「西洋風でかっこいい」「歴史を感じさせる」それ以上に奥深きラテン語の扉を開く入門書を集めました。
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著者は、X(旧Twitter)にて人気を集めるラテン語解説アカウントの「中の人」。ラテン語が私たちの日常にどれほど多く・深く影響を与えているかが、易しい語り口で解説されています。歴史から政治・宗教・科学との関わり、日本におけるラテン語についても一から紹介。ラテン語知識ゼロの方にもオススメの一冊です。
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こちらの著者は、ラテン語に端を発するロマンス諸語の研究者。言語としてのラテン語に着目し、世界をめぐる壮大な言葉の旅が記された新書です。複雑な文法事項はわかりやすく、イタリア語・フランス語など各言語への影響やラテン文学のエッセンスが大局的にわかります。文法体系や語源を学ぶ前の方も特に楽しめるはず。
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東アジアで初めて、バチカン裁判所の弁護士となった韓国人弁護士の有名講義をまとめた本です。カトリックや人文・自然を問わず学問の公用語だったラテン語は、当代のさまざまな偉人たちの格言を現代に伝えました。ラテン語格言に息吹く西洋思想やキリスト教哲学を紐解き、豊かで広がりある人生とは何かを考えます。
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今では死語扱いもされるラテン語のなかでも、より古い中世ラテン語を編纂し辞書として遺そうという、イギリスの国家プロジェクトに迫ったのが本書です。100年という期間の末、2013年に完成した背景には、時間や利益にとらわれず「人類の宝に携わる」喜びと誇りがありました。ラテン語の大いなる魅力が伝わる良書です。
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