ブックキュレーターhonto編集員
まずはここから。はじめての現代ドイツミステリー
近年、北欧やフランスなど英語圏以外が発祥のミステリーが隆盛を見せ、日本語訳も続々と出版されており、一大ジャンルとなっています。今回はドイツ語圏に焦点を当て、はじめて読む人にもオススメの作品を挙げています。第三帝国時代という暗い過去を背景に、歴史のタブーを超えて、新しい文学が生み出されるドイツミステリーの世界を味わってください。
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刑事事件弁護士の著者による社会派ミステリです。主人公は親友の祖父が殺害された事件の国選弁護人を請け負うことになり、葛藤と倫理の挟間で、職務に没頭します。やがて、歴史の闇と法治国家の矛盾が暴かれ、戦禍における正義が検証されます。本書を契機に「ナチの過去再検討委員会」が設置されたほど、多大な影響を与えた秀作です。
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ドイツの国民的作家による長編ミステリです。ロンドン警視庁の女性刑事が帰郷し、元警部の父が殺された事件を独断で追います。登場人物が多く、複数の話が同時に進行しますが、緊迫感ある展開が最後まで読ませます。人生を襲う理不尽や不公正、心の病や孤独など、誰もがやりきれなさを抱えて生きる現代人の苦悩が描かれます。
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ドイツの人気ミステリ作家による法廷サスペンスです。敏腕の女性弁護士が、元恋人にかけられた殺人の容疑を晴らそうと奮闘します。本筋の捜査と並行し、主人公の家庭事情や移民問題がからみ、多くの秘密や謎が錯綜し、二転三転と飽きさせません。従来のドイツミステリーのイメージと異なる、王道のエンターテイメント作品です。
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ドイツ推理作家協会賞を受賞した叙述ミステリです。ギムナジウムの国語教師と、ワークショップに招かれた作家、かつて恋人だった二人が再会し、メールの応酬で別離を回顧します。互いの心境の告白に、自作の創作アイデアとミスリードが交錯し、当時起きた事件の真相が明かされる構成が見事です。舞台のような心理劇が展開します。
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