生物学的実体をもたないはずの人種が、いかに創られ、再生産されるのか。そのプロセスを検証する。３は、「混血」の問題に人種の観点から迫り、その歴史と現在を辿る。

いなせ、深川女、芭蕉、開化、空襲…。連続した江戸＝東京下町という「地域」の視点から、変革された日本を捉え直し、江戸＝下町民のありようを、西洋モデルともかみ合う形での「市民社会」のモデルとする可能性を探る。

二百年の長い間、世界各国で圧倒的な人気をあつめてきた『巌窟王』の完訳。

「文化」と「コミュニケーション」という２つの領域の基本的な考え方を紹介し、共通認識、文化を形成させる諸要因について検討。映画、観光、スポーツなどを事例に、文化的特性やコミュニケーションの現状を明らかにする。

エスニックやエスニシティという言葉を使う上で、さけて通れない基本論文を集めて収録。他文化を知り、他国を知るために、同時に自国、自文化を知るために、たいせつなこの概念がどのように論議されてきたか。

日本を代表する文化人類学者の膨大な著作から編んだベストセレクション。日本の都市祭礼研究とアフリカの都市性の生成研究に関する論考を中心に収録。

学び知ることの愉楽と自由をこよなく愛し、野生の思考と詩学を旺盛に探究しつづけた山口昌男の人と思想を豊かに読み解く追悼論集。単行本未収録の論文のほか、詳細な研究記録、年譜・著作目録、スケッチ・写真などを多数収録。

山々に囲まれた隔絶の地、岩手県遠野は民間伝承の宝庫。天狗、河童、山人、神隠しなど幾多の怪異譚が、あなたを幻想世界へと誘う。

変化の直中にあるアボリジニ社会。その歴史的背景や社会的実践のあり方を、しなやかで力強い生き方を見せる女性たちに着目して描き出す。