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新書大賞2016 今最も読むべき新書が決定!!

新書に造詣の深い書店員、書評家、各出版社の新書編集部員など計82名が、
2015年刊行の新書から読んで面白かった、内容が優れている、
といった観点で投票・決定されました。

京都ぎらい (朝日新書)

年季の入った京都ぎらい

評価5 投稿者:デュークのりのり

京都でも洛外からの年季の入った京都ぎらい。東京からみた横浜問題とは違う奥深い京都ぎらい。

京都人の心は複雑

評価4 投稿者:ごみ

嵯峨に育ち、宇治に住む井上先生が独特の屈折した語り口で、洛中の京都至上主義への意趣返しを試みる。ところが話は、リオのゴキブリ退治会社(KIOTO)、僧侶と芸子、文観税・古都税闘争、江戸幕府の京都貢献、明治維新から大戦、靖国神社にまで及ぶ。
【学んだこと】
・洛中の人は、洛外を見下す文化があること(非常にローカルな話だが)
・嵯峨を見下す源流は、南北朝時代の嵯峨大覚寺統の敗北に源泉があること
・天龍寺を足利尊氏が建立した後醍醐天皇の鎮魂(怨霊思想)から学ぶ、現代に転生した形があること
・京都の寺院は、江戸幕府が復興・経営システム確立させたが、明治新政府がシステムを破壊し、高度成長期に拝観料で復活したこと

京都の歴史の何重もの層

評価4 投稿者:脳天さかおとし

著者自身が京都の嵯峨の生まれなのだが、洛中の人間からすると嵯峨など京都のうちに入らない、というよそものにはおよそ想像を絶する京都人の差別意識が事細かく解説されて、いけずな連中だなあと改めて思う。
京都の寺の多くが応仁の乱で焼けてしまったのを再建したのが家康だったり、いわゆる京都の伝統というのがその時々の権力におもねて存続してきたことも改めてわかる。
やや脇筋だが、明治維新が無血革命だという俗説に対して、京都の蛤御門の変や会津藩に対する所業などとても無血などとはいえない、靖国神社が敗者を祀っていないのは敗者が祟るのを恐れて祀ってきた日本の伝統に反するという意見も説得力あり。

古都のいやらしき「中華思想」

評価4 投稿者:チップ

「ええか君、佐賀は京都とちがうんやで」
「嵯峨あたりは言葉づかいがおかしかった。僕らが中学生ぐらいの頃はよう真似してわらおうたもんや」
西陣出身の高名な国立民族学博物館館長の言葉。

しかし、その話を中京の新町御池で生まれ育った男に言うと
「京都を西陣の奴が代表しとるんか、西陣ふぜいのくせにえらい生意気なんやな」
になるそうだ。
いやはや京都は怖い街である。

現代版「京の茶漬け」

評価4 投稿者:ぴんさん

落語に「京の茶漬け」というネタがありますが、あれが面白い!というかたは、この本でも楽しんでもらえるでしょう。「京都ぎらい」とありますが、井上さんは、結局のところ京都を愛しておられることがよくわかります。裏から見た京都入門、といえるでしょう。

【大賞】
あこがれを集める歴史の都・京都! そんな古都を「きらい」と明言するのは、京都育ちで、ずっと京都に住んでいる著者だ。千年積もった洛中人の毒や、坊さんと舞子さんとのコラボレーションなど、「こんなん書いてええのんか?」という衝撃の新京都論。

生きて帰ってきた男 ある日本兵の戦争と戦後 (岩波新書 新赤版)

素晴らしい本です。

評価5 投稿者:ベニエ

みんなの評価がよかったので、読んでみました。読んでよかったです。タイトルが今一つなのですが、内容は素晴らしい。あとがきにも感動しました。おすすめです。

当時の暮らしがわかる

評価5 投稿者:seko

戦前戦中戦後の一般の人の暮らしがよくわかる。人は希望があれば生きていける、の言葉に重みがあった。

後世に残すべき一冊。

評価5 投稿者:照月

本書の主人公小熊謙二は、著者小熊英二の父親である。現在慶応大学の教授である小熊英二は、父の体験した人生が、個人として貴重なものであるだけでなく、日本の歴史を検証する上でも貴重なものであることに気づき、父の体験をこの本にまとめたのである。

1925(大正14年)年に生まれた小熊謙二。家庭の事情で北海道にいる父の元を離れ、東京の祖父母の元で生活する。さほど裕福ではない中でも必死に働き、懸命に生きるが、召集令状を受けてしまう。

中国に出征した後、ソ連に抑留される。1948年(昭和23年)やっとこ帰国するも、職を転々とする生活を余儀なくされた。生活が落ち着いたら今度は結核になり、1951年(昭和26年)から5年間結核療養所で過ごすことになる。療養所を出た時、謙二は30歳になっていた。

シベリア抑留時よりもつらい思いをしたという。「抑留されているときは帰国すれば、という望みがあった。しかし今は何の希望もない」

治っても仕事があるのか、という不安もあった。正に、人生のどん底の時期だったと述べる。

しかし「どん底」と言うだけあって、その後は人生は徐々に好転した。て若い盛りを犠牲にしたが、32歳で就職した時、日本は高度成長期だった。このことが幸いした。結核の後遺症がありなかなか結婚できなかったが、37歳で妹の知り合いと結婚(当時としては晩婚である)、人生は安定し始めた。

だが、「勝利しない一生」である。

就職したのが中小企業だったこともあり、生活はそれほど豊かではなく、追い込まれる形で独立したが会社を立ち上げた後も生活はあまり変わらず。郊外に家を買い、親子三人暮らすくらいの経済力はあったが、社長にしてはあくまでも中流である。(ただし中小企業は潰れてしまうことが多いので、会社を存続させたことは経営者としての能力があるということである)。

60歳になってからささやかな社会活動を行うようになった。そして偶然から、戦後補償裁判を起こすこととなる。

こちらは敗訴する。シベリア抑留者と交流しているうちに、当時日本人として出征した中国人に対して、今の子功績を理由に恩給などなんら戦後補償を受けていないことを知り愕然とする。積極的に、ではなく頼まれて、という感じだが、謙二はシベリアに抑留された元日本軍兵士だったが中国人と共同で提訴したのだ。

小熊謙二氏は今年90歳。
謙二氏は、平凡な人物である。壮絶な戦死を遂げた訳でもなく、補償裁判に勝利して時の人となった訳でもなく、ごく普通に生きている。しかしそんな平凡な男性を、かくも流転の人生にさせて日本の真実がそこに見える。

「恩給は階級によって差があった」

「状況が変化しているのに、それに対応して制度を変えられない日本の官僚機構の弊害が、不公平感を生んでいると思う」

「1945年7月に作られたソ連への和平交渉の要綱では満州在留の軍人・軍属の一部を『賠償』としてソ連に提供するとされていた」

戦争を体験したからこそ、語れる真実がある。特に日本人はソ連に対して印象悪いが、敗戦前に満州にいた日本人を「戦争の賠償」としてソ連に提供する密約があったとは驚きだ。ソ連のシベリア抑留は、ソ連だけが悪いのではない。

後世に残すべき生きた記録である。

普通の人間の生活の重み

評価5 投稿者:燕石

本書は、小熊英二氏の父君にあたる謙二氏の人生の全期間-昭和初年から平成の現在に至るまでの聴き取りである。
多くの「オーラルストーリー」に、その当事者が著名な政治家に限らず、一般市民であっても、おうおうにして記憶違いや思い込み、あるいは自己弁護のための意識的な事実改ざんが潜り込んでいることを勘案すると、この「普通の人間」の記憶の確かさと率直さは驚嘆に値する。
また、様々な映画やテレビ番組で繰り返し流され、ステレオタイプ化されている太平洋戦争中の様々な光景(たとえば、「出征兵士の見送り風景も実際には、数が増えるごとに行われなくなった」「戦争末期には、物資が欠乏し、前線に移送される兵士に銃すら与えられなかった」など)も、つい70数年前のことながら、既に事実と異なった姿で後世に伝えられていることにも驚く。
謙二氏は、シベリア抑留後、帰国してから結核に冒され、療養生活を経験し、後半生は生活に追われる日々が続く。そういった中でも、「戦犯」であった岸信介の首相就任への違和感を小さな声で語り、自らのシベリア抑留生活と重ね合わせて、浩瀚な「収容所群島」を読み上げる。  
そして、生活が安定すると、自らの人生の軌跡を追うかのように、「不戦兵士の会」へ参加し、「朝鮮人皇軍兵士」との共同戦後補償訴訟に関わって行く。リタイア後は、地域での自然保護活動などにも関係し、あくまで一市民としての、バランスの良い社会との関わりを生涯にわたって続ける姿勢を貫く。
巻を措くと、地に足のついた「普通の人間の生活の重み」がひしひしと伝わってくる。

淡々と

評価4 投稿者:くまる

自分の父親へのインタビューを重ねて書かれた本ですが、距離感が上手く保たれています。
過酷な環境で生き延びるために、自らの感情や良心に振り回されることなく淡々と日々の生活を重ねていく様子が印象的。
それは、感情や良心をなくしたことではありません。
後の生き方を知れば、そのことがよくわかります。
多くの日本人がこのようにしてあの戦争をやり過ごし、そして戦後の日本を復興させたのでしょうね。

【2位】
ある一人のシベリア抑留者がたどった軌跡から、戦前・戦中・戦後の日本の生活模様がよみがえる。戦争とは、平和とは、いったい何だったのか。著者が自らの父・謙二の人生を通して、「生きられた20世紀の歴史」を描き出す。

イスラーム国の衝撃 (文春新書)

衝撃

評価5 投稿者:RN205

アルカイーダ以降の歴史的変遷を簡潔かつ要点を捉えた形で総括されている点が非常に秀逸。
テレビを中心としたマスメディアでは、その極端に狂信的な姿勢が強調され過ぎているイスラーム国について、解釈に極端な面は見られるものの、根本にある思想自体はイスラームの標準的教えを逸脱するものではないとの著者の指摘は衝撃。
イスラームに関心を持つ読者にとって必読の一冊。

自分の知らないことに出会う。

評価3 投稿者:くろねこ

ニュースでイスラーム国のことが流れているけれど、ぼんやりとしていて実態がつかめずにいました。一度で全部は理解できませんので、何度か読んでみます。

それまでは、ふむふむと読み進んで来た...

評価3 投稿元:ブクログ

それまでは、ふむふむと読み進んで来たが、最後の8章はノートをとって読んだ。
世界史の知識が致命的に欠けているのを実感する。ましてや中東の歴史やアフリカの歴史なんて真っ白だ。
高校の教科書でも読んでみるべきか。

著者の池内恵氏はイスラームの政治思想...

評価0 投稿元:ブクログ

著者の池内恵氏はイスラームの政治思想史、そして国際政治を専門とする研究者であり、本書も政治思想史的なアプローチと国際比較政治学的アプローチの両面から「イスラーム国」(ISIS)誕生の衝撃について、一般向けに解説したものとなっている。

なぜ、かの組織が「イスラーム国」を名乗っているのか、従前の国際的なテロ組織とどう違うのか、グローバル・ジハードはどのような教義や組織によっておこなわれているのか、などについて非常に丁寧にわかりやすく書かれていると感じた。また中東情勢の歴史についても第8章に非常に簡潔にまとめられており、バラバラに認識していた点が線になって繋がっていくように感じた(こちらの不勉強でそれがさらに面となり、立体化されるまでには時間がかかりそうだが……)。

本書を読んでいる最中に後藤健二さん殺害の報が入った。大変、残念なことであるが、彼らがなぜあのような残酷な処刑動画を流すのかについても第7章「思想とシンボルーメディア戦略」において詳述されている。

73年生まれの東大准教授による著作。...

評価5 投稿元:ブクログ

73年生まれの東大准教授による著作。リアルタイムで進行しているシリア・イラクでのISISの勢力拡大を、イスラム教の教義や、中東各国・欧州各地の近年の政治イベントと照らし合わせながらひもといている。参考になる記述が多数あり、片っ端からキンドル本でハイライトした。

【3位】
イスラーム国はなぜ不気味なのか? どこが新しいのか? 組織原理、根本思想、資金源、メディア戦略から、その実態を明らかにする。

多数決を疑う 社会的選択理論とは何か (岩波新書 新赤版)

真の制度改革

評価5 投稿者:七無齋

多数決社会の仕組みについて本当にわかりやすく段階を踏んで解説してくれている良書。専門的な計算も具体的事例で素人にも理解が進む。この本が広く読まれ社会の在り方を考える人が増えてほしい。

常識を疑う大切さ

評価5 投稿者:紀伊国屋梵天丸

当然のこととして日頃使っている多数決という意見集約の方法がこんなにも問題を含んでいるとは!改めて常識を疑い、根本の仕組みを理解することの大切さを学ばせて貰った。また、スコアリングルールにも深い検討の裏づけがあったとは!本書は人間社会における意見集約に関してその課題を易しく解説してくれているが、理系の私にとっては情報システム等、工学的な仕組みへの応用も、もっと考えられると感じさせてくれた一冊だった。

多数決には欠陥あり

評価4 投稿者:よしおくん

「多数決」には漠とした疑いがあった。しかし、民主制でのリスクの一つに過ぎないのだろうと深く考えてみることもなかった。考えるにしても問題を設定する知識さえなかった。この本によって「多数決」は多くの欠陥を抱えるシステムであることが分かる。本は後半で、民主制のあり方という必然的だが、大きすぎるテーマに入っていく。そこでおぼつかなくなる。前半のテーマのみに絞った方がよかったかも。

経済学の「社会的選択理論」に関する入...

評価3 投稿元:ブクログ

経済学の「社会的選択理論」に関する入門書だが、やや難解。必要以上に易しく説明しようとして余計わかりにくくなっている部分がなくはないか?(私の頭が悪いだけかもしれないが)とくに第1章、第2章はとっつきにくかった。第3章以降は割にすんなりと読めた。

とても面白かった。特に社会的選択理論...

評価5 投稿元:ブクログ

とても面白かった。特に社会的選択理論を具体的な事例に展開していった4,5章の読み応えはかなりある。「1人1票、多いほうが勝ち」という多数決のルールがいかに「民意の反映ではない」か、ということを教えてくれる。

そうなってくると、そのような「1人1票、多いほうが勝ち」というルールがどうやって形成されていったか、ということが歴史研究者としては気になる。そういう研究はあるのだろうか。日本史には少なくとも、ないと思うのだが。

【4位】
選挙制度の欠陥と綻びが露呈する現在の日本。多数決は本当に国民の意思を反映しているのか? 社会的選択理論の視点から、人びとの意思をよりよく集約できる選び方のルールをさぐる。

下流老人 正 一億総老後崩壊の衝撃 (朝日新書)

貧困は社会制度が生み出す

評価5 投稿者:美佳子

藤田孝典氏は『下流老人』を「生活保護基準相当で暮らす高齢者、およびその恐れのある高齢者」と定義しています。具体的な指標として3つの「ない」、すなわち(1)収入が著しく少ない、(2)十分な貯蓄がない、(3)頼れる人がいない(社会的孤立)が挙げられています。そして、現在年収400万円の人でも将来下流老人になる危険が非常に大きいことをモデル計算で示します。この年収で20歳から60歳の40年間厚生年金保険料を払ったとしても受け取れる年金月額は約16万5千円。若くて健康な独り暮らしならこの金額でどうにかなるでしょうが、高齢者の場合は「不測の事態(特に病気)」が若い人よりも多く、年金削減などで収入が減ることはあっても増えることはないということも考慮するとかなり心もとない金額です。労働収入が月25万円だった場合の年金受給額は約13万円で、明らかに生活保護レベルです。つまり、現在の非正規はもとより正社員でも400万円以下の低賃金で働く人の老後は相当厳しいということです。これはすでに個人の問題ではなく、国の制度が『下流老人』を生み出しているので、制度の改革なしには【一億総老後崩壊】もありうる、と藤田氏は指摘しています。

解決のための提言は、生活保護などの福祉の「申請主義」を止め、アウトリーチの福祉を目指す、生活の部分補助の導入、特に住宅扶助を充実させる、などさほど真新しくないものもありましたが、面白いと思われたのが、「生活保護の保険化」という案。現在の日本では社会保障制度が正しく理解されておらず、生活保護は特に差別の対象、「スティグマ」となっているため、いっそ保険制度にしてしまえば(保険料毎月100円など象徴的な金額で)、苦しくなったら「権利として」保護を受ける、という意識シフトを実現できるのではないか、というのが筆者のアイディア。
確かに社会保障論を国民に広めるよりも、「保険料を払って、必要な時に相応のサービスを受ける」という制度の方がより多くの人にとって理解しやすく、普及するチャンスがより大きいと思われます。たとえシンボリックな保険料が十分な財源にならないことが明らかでも、「保護を受けることは恥ずかしいこと」という間違った意識を薄れさすのに適した視覚化された制度なのではないでしょうか。

下流老人

評価5 投稿者:どらえもん

老後は、退職金、年金で安泰だと思っている方には、ぜひとも読んでもらいたい。安安泰なのは、今だけ。病気になったり、離婚したり、子供が離婚して転がり込んだり、子供がうつになり生活できなかつたり、一生独身で家にいたりすると、すべてが、あなたの老後は、変わります。崖から落ちるごとく、下流老人になります。

恐ろしい現実と将来ある下り坂

評価5 投稿者:tyokoya

老後の問題は悲惨なので読みたくなかったが、丸善ジュンク堂の本棚から「読め」と言わんばかりのシグナルを感じてしまった。
 空き時間にスラスラと読んでしまった。考える余地がないほどの恐ろしい現実がそこに書かれていた。社会で子どもを育てるという発想があったが、社会で老人を敬う思想が大事なのだろう。
 老人に向かっている立場上、声高に言えないが、この不条理を考える人が増えて何らかの保障に結びつくような活動を期待する。

国家単位での想定外の事態とは

評価4 投稿者:キック

結構きつい本でした。日本は、かなり深刻な事態に刻一刻近づいているようです。
 『現在の若者の多くは下流老人と化す。非常に残念ではあるが、これは現状避けようがない。非正規雇用がこんなに増えるとは誰も思わなかったし、婚姻率も下がり、老後を助けてくれる子供も産まない、産めない人々が増えてきた。家族の支え合いがこんなになくなるなんて、誰も予測していなかった。まさに国家単位での「想定外」だ(214ページ)』
 それで、藤田氏が主張する想定外の事態への対策は、所得の再分配機能の強化(202ページ)や、生活保護の充実強化(203ページ)、そして、特に住まいの貧困を根絶すること(208ページ)。確かに老後不安さえなくなれば、消費行動にも変化が起きる可能性は大きいと思います。
 しかし、現実の政治はどうでしょうか。オリンピックには、何の躊躇もなく、莫大な予算が割かれますが、社会福祉や貧困対策には消極的です。昨日も介護費の個人負担が増加するというニュースが流れていました。一方で、安倍は戦地に自衛隊を派遣することばかりに異常に執着していますし、新自由主義政策の切り札であるTPPを推し進め、1年後には一段の消費税引き上げが待っています。とにかく安倍は大企業優遇ばかりで、格差対策には全く関心がなく、非正規雇用が一段と拡大される法案も難なく通過しました。それから忘れてはならないのは1,000兆円にものぼる国家の借金です。これには手を付けようとせず、むしろ国家予算は拡大する一方です。本当に日本国家は破産しないと言えるでしょうか。果たして日本は、どこに向かおうとしているのでしょうか。
 本書によると、「下流老人」には誰もがなりうるとのこと。将来不安からくる自己防衛で、消費が上向かないのは自明の理と言えるでしょう。「日本をぶっ壊したのは、小泉と安倍だった」と教科書に載る日が来るかもしれません。

下流老人 一億総老後崩壊の衝撃

評価4 投稿者:だいふく

「老人」というタイトルからまだ、自分には関係のないことだと思っていたが
読み進めていくうちに、凍りついた。筆者が述べているように、これは誰にでも
おこりうることだ。将来、自分もなるかもしれない・・・そう思わせる本であった。

【5位】
「生活保護基準相当で暮らす高齢者、およびその恐れがある高齢者」である「下流老人」が今、日本に大量に生まれている。下流老人の実状とその社会的な背景、貧困に対する自己防衛策などを提示する。

戦後入門 (ちくま新書)

紙の本

戦後入門 (ちくま新書)

加藤さんには『敗戦後論』という本があ...

評価0 投稿元:ブクログ

加藤さんには『敗戦後論』という本がある。細かくは読んでいないが、今度の戦争で日本は加害責任を問われていて、それは否定しようのない事実だが、それに抵抗を示す日本人が多いのは、日本人犠牲者をまず悼むということをしていないからではないかという論であった気がする。本書はその『敗戦後論』での弱点を克服しようとしたものである。結論から言えば、いわゆる平和憲法、第9条ができたときの理念、精神を生かすには、憲法を左に改正し、国際主義に立ってやるべきだということになろう。日本国憲法は戦後世界が、冷戦に到るほんの数年の平和の理念の一つの象徴、結晶であり、加藤さんは、その精神をもう一度とりもどすべきだというのである。ぼくも読んで感銘を受けたが、加藤さんは矢部浩治さんの『日本はなぜ「基地」と「原発」を止められないのか』の中の、フィリピンがアメリカの基地をすべて撤去した精神にならうべきだと考えている。それは対米従属をやめ、アメリカとの間に新たな関係をつくることである。この数年日本の対米従属ということは人々の常識化しつつあるが、安倍首相は人々の批判を意に介せず、むしろ強化をもくろんでいるようだ。本書でぼくがもう一つ感動したのは、アメリカの中で、戦後まもなく、原発を投下したことに対し、各界から反省が起こったことである。日本への原爆投下は本土決戦での犠牲を少なくするためであるという論がアメリカでは固定しているが、それは上のような反省論を封じこめるためであった。原爆投下はあくまでアメリカが、日本敗戦後のソ連に対抗して行われたものであり、戦争犯罪の一つであることは否定できない。それは、連合国の戦争理念を打ち砕くものであった。戦勝70年を祝う行事が中国やソ連で行われたが、良識があるなら、アメリカの原爆投下やシベリア抑留に目を向けるべきであった。600頁もの本であるが、いろいろ考えさせられることの多い本であった。

敗戦国に共通した敗戦後の心理文化的推...

評価4 投稿元:ブクログ

敗戦国に共通した敗戦後の心理文化的推移(シベルブッシュ) 夢の国、目覚め、不純な勝利、勝者の精神、復讐と報復、再生、勝者からの模倣

太平洋憲章 1941/8 英米が戦争遂行のために発明した認識上の一大武器、第一次大戦後のウィルソンの平和14箇条を踏襲

枢軸国 ローマとベルリンが東経12度、13度と近かった ローマベルリン枢軸 

国際連盟からの脱退除名は日本ドイツイタリアとソ連 スターリン自身が4国同盟に乗り気だったこともある

1943/11 大東亜会議、大東亜共同宣言 重光葵が準備 当時中華民国大使


ベルサイユ会議での日本 サイレント・パートナー
人種差別撤廃条項の提案をした

1945/9/18 朝日新聞 48時間発行停止 兵士の非行記事をたびたび載せたことと、米国の原爆投下にふれた有力政治家鳩山一郎の談話を掲載した

米国による原子爆弾の使用と無辜の国民殺傷つまり国内200都市無差別爆撃が、病院船攻撃や毒ガス使用以上の国際法違反、戦争犯罪であると鳩山は述べた

8/10の日本政府の対米非難声明とまったく同じ論理

原爆投下に関して、日本では長い間、うらみでも赦しでもなく、批判を示すことが投下した者に対する積極的なコミットを意味するという観点が示されなかった

下山判決 広島と長崎の被爆者5名が国を相手に損害賠償(原爆投下による精神的損害に対する慰謝料と米国の原爆投下を国際法違反と認定することをもとめて訴えた

1963 結審 原告の請求は棄却。しかし米軍による広島長崎への原爆投下は国際法に違反するとし、被爆者個人は損害賠償請求権を持たないが、原爆被害における国の責任は大きいと認定

こうしようと言える日本 ドーア

矢部宏治 日本はなぜ基地と原発をやめられないのか

フィリピン マルコス政権を打倒した後の憲法改正1987で、米軍基地の撤廃を定める条項を盛り込み、憲法をよりどころにして、主権回復を成就
近年フィリピンは対中国の領土紛争を視野に米国と防衛条約 対等の関係

1991米比軍事基地協定が満了した後、フィリピン国内に外国軍事基地は許可されない

アメリカ交渉団団長 リチャード・アーミテージ
フィリピン マングラプス外相

フィリピンの米軍基地はフィリピンを守るためのものではないことがわかった

1966 マレーシアとのサバの領有権をめぐっての衝突 両国との国交断裂にまで発展した時、マレーシアの同盟国の英国は艦船を派遣したが、フィリピンの同盟国のアメリカはなにもせず

所謂“戦後”なるものは、どのように形...

評価5 投稿元:ブクログ

所謂“戦後”なるものは、どのように形成され、進展して来たのであろうか?色々と考えるべきポイントや材料は在る…本書は、確かに分厚い新書だが「視るだけで疲れる…」ような代物ではなく、「普通に読み易い本」で取っ付き易い…価値在る一冊だと思う…

「基地撤去を憲法九条に書き込む、その...

評価5 投稿元:ブクログ

「基地撤去を憲法九条に書き込む、そのことによって日米安保条約、日米地位協定の法的拘束を乗り越え、米国との交渉に臨み、基地撤去を実現するという、フィリピンのやり方に手本をとる」ことは素晴らしいことだと思います。先例があることですから、ぜひ実現してほしいです。そして、日本の平和を、自分に都合の良い一国主義から世界の万人が認める国連中心主義へと変わっていってほしい。そのためには、過去にアジアの国々に行ってきたことをしっかり認め、彼の国々の人々に謝罪しましょう。それが、われわれの世代の責務だと思う。

「著者の集大成」などと思いたくないけ...

評価5 投稿元:ブクログ

「著者の集大成」などと思いたくないけど、「戦後」と「今に対する危機感」が強く伝わってくる。読み応え十分。

【6位】
「地方創生」で国はいったい何をたくらみ、地方をどう支配しようとしているのか。気鋭の社会学者と行政学者が国策の罠を暴き出し、統治構造の病巣にメスを入れる。

「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告 (文春新書)

俯瞰的に観るということ

評価5 投稿者:kg

学問の意味そのものまで考えさせられた名著。

目に見える現象ではなく、長い歴史の中でドイツ人とはどのように振舞う者かを冷徹に見極めたら、確かに著者の言う通りである。

同じ目で日本を見つめたときに、「誰がなぜ決めたのか全くわからないような経緯で大戦争を始めてしまうような国」という指摘には、唸ってしまった。

こういう本を読んでなお人文科学系学部不要論を言い続けられる人がいるのだろうか?

認識を変えさせられた好著

評価5 投稿者:在外邦人

血沸き肉躍る冒険小説を読んでいるような感覚で読み進めた。堀茂樹先生の
名訳は著者の諧謔と反骨精神を見事に表現され、味わい深い楽しめる読み物
でもあった。実はこの著作を読む前までは、米国がドイツを始めEUの鼻面を
引き廻して介入していると理解していたのだが、何と米国よりはむしろドイ
ツが主導してウクライナに介入、弱体化したオバマ政権は面目を保つため追
認しているだけだという説には仰天した!日頃接している比較的公平と思わ
れるスイスの報道でもここまでストレートな報道は見聞していない。何しろ
ドイツやEU官僚達の圧力たるや米国並みに高圧的で、無暗にドイツを刺激し
て圧力を倍加させたくない思惑は有るようだ。「ユーロは生まれた時から死
んでいる」にはギリシャの今日の悲劇を見るにつけ深く頷かざるを得ない。
世界中に蔓延しているメディアの偏向報道には深く共感する。「ル・モンド」
よお前もか!という思いだ。メルケルはドイツ財界の、オバマはウォールス
トリートの代理人でしかないという現実は再確認した。著者の公平な視点に
著作への信頼感が湧いた。世界観が変わる好著。著者の他の本も読んでみた
いと思う。

面白い

評価5 投稿者:ペンギン

インタビュー形式のためか、ざっくばらんな表現で、読みやすい。世界の身近が少し変わったような気がするし、何より国際政治の世界が身近に感じられた。

メルケルとオバマの類似性。

評価5 投稿者:命"ミコト"

エマニュエルドット氏が指摘している通り、EUの各国では格差は少ないが、EU内を見るとアメリカ以上の格差が広がっているのは当然のことである。
そしてフランスが好景気にするにはドイツの属国から離脱するしかないことも述べている。この編は日本が対米自立(特に経済面)が必要な面と被る。
そして格付け会社など如何にも怪しげなフレーズに注意しなければならないと感じた。
そしてメルケルとオバマは共にグローバル資本に完全に乗っ取られたアメリカとドイツ両国の典型的な傾向であることを実感した。

ドイツ脅威論

評価4 投稿者:キック

ヨーロッパに対する新たな視点が身に着く、絶対お薦めの好著です。和訳があまりにも劣悪(ところどころ意味不明)でしたので「4」評価としましたが、内容自体は「5」評価です。
 内容は、ドイツを中心に今現在のヨーロッパ情勢を読み解いています。具体的には以下の通りです。
 第1章は、ドイツ帝国の現状分析
 第2章は、侮れないロシアの実力(プーチン嫌いが、真実を見えなくさせている)
 第3章は、ウクライナの真実の姿
 第4章は、ロシアへの対応の現状と機能麻痺しているヨーロッパの姿
 第5章は、オランドの失政とドイツに支配されるフランス経済
 第6章は、ドイツの特異性と危険性
 第7章は、格差社会について
 第8章は、ユーロの失墜とドイツ経済脅威論

 EUの中で、ドイツが浮いていると感じますし、一方で日本に対して、上から目線で発言する訪日時のメルケルの態度は不愉快でしたが、本書を読んで、その背景が良く分かりました。また中国への接近は、今に始まったことではなかったのですね(37ページ)。
 それにしても、ドイツの影響力が高まり、今やヨーロッパ全土が「ドイツ帝国」と化していることは驚きです。イギリスがEUから脱退したい気持ちも分かりました(48ページ)。「ヨーロッパはドイツ覇権の下で定期的に自殺する大陸(142ページ)」とのことですから、今は、かなりヤバいのかもしれません。
 トッド氏はドイツ嫌いの仏人学者ですので、誇張して表現している面もあるでしょうが、真実の一面が語られていることには間違いないでしょう。日本の元外務官僚が、自信満々にヨーロッパ情勢を語っている本も読みましたが、ヨーロッパの識者の見解の方が、当然ではありますが迫力と説得力があります。本書は、酷い訳文さえ我慢すれば、刺激溢れる本でした。とにかくドイツに対する認識が変わります。第1章だけでも元が取れますので、とにかく、お薦めです。

【7位】
現代最高の知識人による、冷戦終結後のドイツの擡頭が招きよせるヨーロッパの危機を主題にした世界情勢論。エマニュエル・トッドがインタビューに答え、ドイツの覇権の浮上、ロシアとの紛争の激化などを論じる。

ぼくらの民主主義なんだぜ (朝日新書)

ことばの達人

評価5 投稿者:horitei

彼の小説はまだ読んだことがない。この本を読んで、読んでみたいと思った。時評は書き手が社会に対して発するメッセージである。書き手の人生観や世界観を全開にして書かれるため、勢い、大上段に構えた物言いになりやすい。けれども、著者の文体は軽くしなやかで、それでいて、世の中の深いところに届いている。そして、ときに、読み手の心を揺さぶる。このような達人の文章に出会えたことは、まことに幸せなことであった。

徹底的にまじめな高橋源一郎

評価4 投稿者:まなしお

高橋源一郎はいくつかの小説は読んでいる。競馬エッセイも読んでいる。こういうまじめな本は昔は書かなかったように思う。それで、今回読んでみたわけだが、徹底的にまじめに考えたことをすごくわかりやすく書いてある。高橋源一郎がこういうものを書くというのは、それだけきな臭い時代になってきたということかもしれない。

少し残念。

評価2 投稿者:M マサ

著者のメディアでの発言を聞いていて、著者に興味をもち、10万部突破の帯を見て、即買いしたけど、正直、内容が全然繋がらなく、つまらない、朝日新聞の論壇時評価の連載をただ、記載した著書だ、あくまでその日その日の、新聞の内容(同日どの様な事が有ったか)を理解した上で読むのは解るが、論壇時評だけの記事を記載しても、正直、伝わる物がない、編集者の手抜き本。ただ、短い論壇時評の中にも、心に刺さる記載もあり、また、ここから新しい著書に巡り会えた事には、いい所も少しはある。全体的には、内容が繋がらなく、退屈な著書。

制度としての民主主義、ではない民主主義もあるんだぜ、という話。

評価0 投稿者:みけねこ

内容はタイトルにつきている。
丸山眞男にしろ、鶴見俊輔にしろ、あるいはジョン・デューイにしろ、その他の思想家や哲学者、社会学者がよく言っていることを、小説家・高橋源一郎が彼なりの仕方で、論壇というものや日本というものとの接面において思索・実践したものが本書だ。
新聞の論壇時評をまとめたものにしては文章が完成されていて、さすが文章に値段がつくだけのことはあると舌を巻いた。
とてもよみやすく、示唆に富む。新書というのを地で行くすばらしい本だと思う。
電子書籍で買ったが、人に勧めるために紙で買い直したほどだ。

証言や証拠探しに、フィクション(小説...

評価4 投稿元:ブクログ

証言や証拠探しに、フィクション(小説)を使うという発想に驚いた。
それが本当に在ったことでないなら、複数の作家があちこちで従軍慰安婦の姿を小説に書くだろうか?という、問いの立て方にこそ、作家である著者ならではの嗅覚を感じる。
早速紹介されていた本を読んでみようと思う。

【8位】
壊れた日本を作り直す、絶望しないための48か条。震災と原発、特定秘密保護法、若者の就活、ヘイトスピーチ、従軍慰安婦、表現の自由などを取りあげる。『朝日新聞』連載「論壇時評」を書籍化。

「昭和天皇実録」の謎を解く (文春新書)

昭和天皇実録を読むに前に読んでおくととてもよい。

評価5 投稿者:ぴーすけ

昭和天皇実録、年二回刊行されていますね。
膨大な量のこの歴史資料を私たちが直接読めるのは非常にありがたいこと。でも、基礎知識が薄いまま読んでしまうともったいない。
そういう時に、この本は非常に良いと思う。
幼少期から、戦前、戦中、戦後の昭和天皇の苦悩がありありと・・
これを読んで、また、実録をゆっくり読むと、その重みが
わかるように思います。
半藤氏の同種の解説本(ブックレット)が岩波社からもでているので
これも参考にするとよいと思います。

昭和天皇の苦悩がありありと!

評価5 投稿者:セーヌ右岸

戦争前夜状況の中で、若くして即位した昭和天皇が、軍部から上奏される都合の良い、好戦的な限られた情報の中で、実態を把握しようとする努力や明晰な分析力に、驚かされる。それだけに、立憲君主制と絶対君主制の間にあるような微妙な位置付けの立場で、最終的には戦争を回避できず、終戦を早めることができなかった天皇の悔恨がありありと読み取れる。終戦後のマッカーサーとの頻繁な会談や慰霊の行動等を含め、日本の歴史上、国として最も存亡の危機に立たされた天皇の苦悩が痛感される。そのような状況に置かれた天皇に対し、適切に助言できる補佐官のような存在が、実録からはみえてこなかったが、それも天皇の苦悩をより深くした原因ではないかと思う。

分り易い「昭和天皇実録」

評価5 投稿者:hiroyuki

幼少期から青年時代を経て、戦中・戦後まで「昭和天皇実録」から浮かび上がる昭和天皇の姿を、半藤一利を中心に対談形式により分り易く解説してくれる。

「昭和天皇実録」を直接読むよりも身になる(おそらく)

評価4 投稿者:もるたん♪

鼎談、対談の形で構成されています。
取り上げたテーマについて、どのような史料が採用されているか、またされていないかまで解説してくれているので、「実録」を編纂した宮内庁が、どのような意図で編纂を行っているか、理解できます。
昨今、テレビでは偏った報道は処罰されるようですが、本書を読んで、つくづく「事実というものはそもそもなく、あるものは解釈のみである」ということを強く感じました。
大正10年以降の解説についても、軍部にとっての天皇を「神殿の壁」と喝破した磯田さんの解説も聞いてみたかった。

半藤一利氏、保阪正康氏、御厨貴氏、磯...

評価4 投稿元:ブクログ

半藤一利氏、保阪正康氏、御厨貴氏、磯田道史氏4名が『昭和天皇実録』を読んでの感想を諸々述べている本。4氏の話の中から垣間見られる『実録』の内容からはとくに「新発見」の類はないようだが、新たな史料の存在も示唆されているようで興味深い(ただし、原本の公開は難しいのかも)。

最後に保阪氏が「「昭和天皇は生きている」との感がしてならなかった」と述べている。自分も「昭和生まれ」のひとりとして『実録』から漏れ聞こえてくる昭和天皇の息づかいに触れてみたいと思う。

【9位】
87年の生涯にわたり、日々の動静を克明に記した「昭和天皇実録」。昭和史の知識と経験が豊富な4人が、1万2千ページの厖大な記録を徹底検証する。『文藝春秋』等掲載の鼎談を単行本化。

家族という病 1 (幻冬舎新書)

エッ!!「家族」って、「病」だったのか!!

評価4 投稿者:オカメ八目

ある意味、「家族」が「病」って言われると、驚くと同時に、私テキには、なんか「救い」を感じた。ーーーー自分じゃ両親とも、兄弟ともウマクやれてなかったと言う感じが、どうしもあるから。  もしかしてチームワークが悪かっただけかも。 今にして、思えばそう言う気にもなれたりする。 そんな頃に読んでみた本だった。

家族という病

評価4 投稿者:スプリング

もともと家族関係はぎくしゃくしていていました。テレビでこの本を知り、早速購入して読みました。心の重みが軽減されました。父が昨年亡くなり、遺品整理をして作品と共感するところがありました。今は前を見て生きていこうと思います。

現代にはあまり則していない

評価3 投稿者:オラフ

筆者の父は立派な軍人であり、母は黙って父を支える奥床しい家庭である。戦争体験をした筆者の特殊性は、今の家庭にはないし、存在感のある偉大な父親像もない。その点から言えば、現代の家族を表現しきれていないので物足りない。
筆者にはもっと世の中の矛盾を突いてほしかった。
良い点としては、家族は身近であるために理解し合えていると思っているが、実は何も知らないということだ。毎日顔を合わせているのに、心のうちは明かしていない。多くの読者はハッとして、家族のことを考えさせられるだろう。

骨肉

評価3 投稿者:テラちゃん

血は水よりも濃いという。映画やドラマのテーマにもなる。他方、骨肉の争いも絶えない。実施歳、家族とは厄介な存在だ。親と上司は選べない。そんな言葉も思い出した。上司は、転職する手が残されているが、家族となると、勘当でもされに限り…櫃猟区は兎も角、話題性はある。

誰か、救ってあげて!

評価1 投稿者:GTO

人は自分を理解できない。自分以外の人を理解する事もできない、たとえそれが家族であっても。あるいは、家族であればこそ、理解できそうでできない。そのことは理解できる。だから、この本を読んで、自分は家族にどう思われているのだろうか?自分はどんな夫なのか?どんな親なのか?どんな息子なのか?と不安にもなった。

しかし、それでも著者のようにクールに考える事がよいとは思えない。著者が不幸だとは言わないが、著者のような家族観を持って生きる事が幸せだと思わない。幸せな家族があってはいけないような言を執拗に述べる著者に憐れみを感じた。誰かカウンセリングしてあげて。

【10位】
日本人の多くが「一家団欒」という言葉にあこがれ、そうあらねばならないという呪縛にとらわれている。なぜ「家族」は美化されるのか。家族の実態をえぐりつつ、「家族とは何か」を提起する。

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過去の新書大賞入賞作品

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