目次
人生論
- トルストイ (著) / 中村融 (訳)
-
目 次
まえがき
第 一 章
人間生活の根本的矛盾
第 二 章
人生の矛盾は古代から人類によって意識されている。人類の啓蒙家たちはその内部的矛盾を解決する人生の定義を人々に啓示した。しかし偽善者パリサイや学者たちはそれを人々からおおいかくしている。
第 三 章
学者たちの思いちがい
第 四 章
学者たちの教義は人間の全生命という観念をその動物的生存という眼に見える現象に置きかえて、そこから人生の目的についての結論を出している。
第 五 章
パリサイ人や学者たちの偽教理は真の生活の意味も、生活の指針も与えてはくれず、いま生活の唯一の指針となっているのは、合理的説明の欠けた生活の惰性だけである。
第 六 章
現代世界の人々における意識の分裂
第 七 章
意識の分裂は動物生活と人間生活との混同から生じる。
第 八 章
分裂も矛盾もない。それはあやまった教えの場合だけに現われるにすぎない。
第 九 章
人間における真の生命の誕生
ほか