目次
日常生活のなかの禅 修行のすすめ
- 南直哉 (著)
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序章──禅、あるいは生き方の転換
第一章 「根拠」の外部へ──本当の「自己」とは何か
1 「私」に根拠はあるか
2 形而上学的思考の限界
3 「第三の道」としての仏教
第二章 煩悩のトライアングル──「苦」としての実存
1 欲望の意味
2 所有の正体
第三章 システムとしての存在──「縁起」の思想
1 実体は存在しない──存在という「無明」
2 言語というわな──無明と縁起
3 存在するとは行為すること──縁起から見た行為
第四章 「自己」とは何か──「方法」としての因果
1 因果とは何か
2 なぜ善をめざすのか
3 修行の意味
第五章 「自己」の倫理──生き方の基準はいかに決まるか
1 生きることの「決意」
2 批判される所有
3 性はなぜ否定されるのか
4 なぜ嘘をついてはいけないか
第六章 坐禅とは何か──「非思量」を知る
1 「絶対無」という錯誤
2 「土台」としての坐禅
3 解体する「私」──非思量の「非存在論」
第七章 生のテクニック──「恭敬」の作法
1 作法の意味
2 食の倫理
3 生き方としての「作法」
ほか