目次
原点 THE ORIGIN-戦争を描く,人間を描く
- 安彦良和著 / 斉藤光政著
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目 次
はじめに
本書の成り立ちについて 斉藤光政
I 冷戦の落とし子ガンダム
ある学習塾の風景──『虹色のトロツキー』/ガンダム作家の“ルーツ”は津軽/人間くさい主人公たち──『アリオン』/冷戦が生んだ終末観/ガンダムのテーマとは/ユーゴ内戦にショック/物語作家としての覚悟──『ヴイナス戦記』/なぜ日本はまちがえたのか──『王道の狗』/寄せる波、返す波/日中間に突き刺さる深いトゲ
《安彦良和 私の原点1》『ガンダム』と「戦争」・「日本」
II 北辺の地の少年
独学から生まれた天才的タッチ/マンガ家へのあこがれ/ “おもしろさ”へのこだわり/歴史教育のウソっぽさ/ベトナム戦争への疑問/マンガ家を断念し南へ
《安彦良和 私の原点2》オホーツクの地から──父のこと・生い立ちのこと
III 弘前大学での“闘い”
党派への違和感/ 「ベトナムさん」との出会い/弘前大学全共闘の誕生/暴力学生とよばれて/一方的なアジ演説に反発
《安彦良和 私の原点3》弘前大学で、あのころ
IV 怒れる若者たち、その後
「わかりあえない」が出発点/東大安田講堂事件で仲間逮捕/いつも雨が降っていた/若者とマンガブーム/弘前大学本部占拠事件/そして逮捕/長き沈黙の正体/ 「山に入る」ことの意味
《安彦良和 私の原点4》すべての終り。そこからの「始まり」
V サブカルチャーの波
アニメーションの世界へ/マッチラベル描きがルーツ/ 『宇宙戦艦ヤマト』への挑戦/宮崎駿という壁/青森から照射する日本──『ナムジ』『神武』/日本動漫文化/オタクの功罪
《安彦良和 私の原点5》サブカルで、生きる
VI 世界をリアルに見る
アイランちゃんの衝撃/小林よしのりとの対談/国なき民の悲劇──『クルドの星』/イスラム国と戦う少年兵/植民地支配を問う──『天の血脈』/東アジア和解への道/アジアの盟主をめぐる争い/歴史を知らない若者たち/リアルを見つめているか
《安彦良和 私の原点6》ふたたび、「社会」を見つめて
あとがき 安彦良和
付録──安彦良和エッセイなどなど
山の子・鉄人・横山さん──横山光輝『鉄人 28 号』解説
ユーゴ・栄光と愚行と──坂口尚『石の花』解説
『銀座』とぼく
西田洋文氏に訊く──弘前大学全共闘の記憶と記録
読んできた本、おすすめの本
安彦良和作品リスト