目次
西郷隆盛「人を惹きつける」言葉
- 楠戸義昭
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はじめに 波乱の生涯から見えてくる――「不器用で誠実な」人柄
1章 「器量」を大きくする言葉
――『南洲翁遺訓』が教える人間的魅力とは
「天」を敬い、「人」を愛せよ
自分を愛するように、相手を愛する
広く学び、「克己心」を磨く
政治には私心があってはならない
上に立つ者は「ビジョン」が大切
政治家は豪奢を戒め、節約につとめよ
命も、名も、官位も金も……いらない
「未熟さ」を知る
自分に溺れてはいけない
真心を尽くし、策謀を用いるな
「公平」「至誠」が人の心を動かす
才能と知識、そして……
普段の「心がけ」がすべてに通じる
志があれば、不可能なことはない
「日本人の魂」を失ってはならない
物事の表面に目を奪われないために
役人は庶民を虐げてはならぬ
外交交渉では正義を貫き、畏縮するな
「義」を忘れた行動は国を滅ぼす
2章「人生の土台」をつくる言葉
――「西郷隆盛」はこうして磨かれた
借りる金ご持参の親切、身に余ります
苦しむ農民のために、堂々と意見する
主君斉彬公の「信頼」に応えたい
藤田東湖先生は「清浄な心」にしてくれる
奸女お由羅を倒すほかに望みはない
親がすすめた妻とは別れた……もう妻はもたぬ
橋本左内の才学見識、同輩にあって抜群
大奥相手で物事がなかなか進まない
船を失い、ただ孤島にたたずむ思い
再び得た命はこの国のために――
3章 困難、試練、理不尽……に打ち克つ言葉
――生死を超えた先に西郷さんがつかんだもの
島民の「苦中の苦」に心を痛めます
幕府に英断の人なく、戦いになるほかない
また私しくじり、遠島になり申した
愛加那よ、子を連れ徳之島に来たれ
いまは流罪の身、君命に背かぬが信条
座敷牢は窮屈でなく、学問一筋です
「一灯」に頼って、迷うことなく進め
「憤」が原動力になる
一所懸命なとき、心には光が満ちて明るい
学問の「学」は実行、「問」は反省を促す
「心眼」をもって行間の奥を読め
学ばざれば、将来、惑うことになる
学問は「心」、政治は「情」
位の高い者ほど「公明正大」であれ
歴史を読む際は「隠された真相」を探り出せ
天に「生かされている」ことに感謝
人間の努力を超えたものがある
立派な人物は人を頼らず、自分の責任で動く
しっかりした志があれば、邪念はなくなる
「真の自分」をもって「仮の自分」に克て
天下はいかにして乱れ、治まるか
「失敗しない」極意とは
何よりも「人の和」が大事である
人は正直者を貴ぶが、軽はずみな者を嫌う
忙しいときほど、「静かな心」を
現世よりも後世でどう思われるか
「体の老い」はあっても「心の老い」はない
詩作を始め、獄中も楽しくなった
いつでも馳せ参じる思いです
4章 誰からも信頼される「リーダー」の言葉
――薩長同盟、江戸城無血開城……時代を動かす力
朝廷に方針なく、慶喜に将軍になる野望
「禁門の変」での薩摩の素晴らしい働き
勝海舟は大変な人物、頭を下げ申した
龍馬には「一番新しいふんどし」を
「薩長同盟」成立に安堵して
ついに時代が変わるときが来る
土佐の大政奉還論、渡りに船と同意!
大久保どん、病気の具合はいかが?
世の中を「一新」すべきだ
いよいよ鳥羽伏見の戦いが始まる
江戸城無血開城――「私にまかせてほしい」
ほか