目次
犬のココロをよむ-伴侶動物学からわかること
- 菊水健史著 / 永澤美保著
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目 次
1 犬との生活を始める
古代人も犬を飼っていた/犬との生活をスタートさせるまえに/犬にもみんな個性があります/犬と人に共通する病気の遺伝子/その子犬はどこから来たの?/犬の気持ちを大事に育てよう/犬は自分で身のまわりを選ぶ/子犬にとって大事な三つのこと
《コラム》ローレンツが愛した犬
《コラム》幼少期における母親の影響
《コラム》飼い主は犬にとっての“安全基地”
2 犬の感覚を通した世界
驚異の犬の嗅覚/犬はなんの匂いを嗅ぎ分けているのか/犬の聴覚は人に似ている/犬の優れた動体視力/犬の社会性を目の構造から理解する/なぜ人は犬の目に魅せられるのか/黒目と白目があるのは共同生活のたまもの/未だ明らかになっていない不思議な犬の能力/犬は三日の恩を忘れない/実験に見る記憶能力
《コラム》犬の帰巣本能実験
3 犬の驚くべきコミュニケーション能力
クンクンとキャンキャンの区別/音の大きさと体の大きさ/ことばでつなぐ/犬のボディランゲージ/犬の顔の表情/尻尾の揺れでわかる好き嫌い/殺処分される犬たち/飼い主は特別な存在か/飼い主を見分ける/人の表情をよむ犬/人の視線をよむ/進化過程で獲得した犬の人をよむ能力
《コラム》「群れ」の誤解
《コラム》犬は空気をよむ?
《やってみよう》中から聞こえてくる声は?
《やってみよう》利き手はどっち?
《やってみよう》飼い主の姿を思い浮かべる
《やってみよう》指差しで正解を教えよう
《やってみよう》ボールをどこに持ってくる?
4 犬の「ココロ」の起源を探る
犬はいつから犬だったのか/オオカミに近い柴犬/三万年前から飼われていた犬/犬と共にベーリング海峡を渡る/犬のネオテニーという進化/ギンギツネの実験からわかったこと/犬の自己認知/犬の他者理解/見つめ合うココロ/三項関係(自己─対象─他者)/模倣という知性/犬にもうつるあくび/共感のさまざまなレベル/不平等が嫌い/犬と人との共感は存在するのか
《コラム》鏡を怖がる犬
《コラム》他者の知識状態の理解「ここほれ,ワンワン」
《コラム》チンパンジーの協力行動
《コラム》閉じ込められた仲間を救出!
《コラム》犬は飼い主の状態に敏感
《やってみよう》マークテスト
《やってみよう》“Help me!!”
5 犬と人を絆ぐ
「収斂進化仮説」/人も家畜化した/ネアンデルタール人はなぜ滅んだか/犬との共生で進化した現代人の能力/遊びごころと脳科学/目と目で繋がり、心が絆がる/オキシトシンというホルモン/オキシトシンと社会性/社会緩衝作用と犬との共同生活/犬はよき人の伴侶
《コラム》笑いについて
《コラム》視線をつかったコミュニケーション
《コラム》親子関係を支えるオキシトシン
あとがきにかえて