目次
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序 章 「わびさび」が説明できない
第1章 日本人を決定付けた梅雨
第2章 陰の幽玄/透き通る陽性の幽玄
第3章 「わびさび」の語源
第4章 陽性の「侘び」との出会い/デカルト・懐疑法より上位としての「侘び」/カント純粋理性批判の所与ア・プリオリの未熟
第5章 再定義/美意識の結晶
第6章 中観と唯識/「侘び茶」の矛盾
第7章 鈴木大拙の孤絶/孤絶観と悟り
第8章 茶の始祖一休/一休の迷い
第9章 全てのものは枯れゆくもの/西洋的心理構造では悟れない
第10章 侘びと悟り/人生の意味を問う/風情/侘び然びの完成