目次
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目 次
プロローグ──日本人は英語が苦手?
第 1 章 「マル」と「ミル」はどちらが大きい?──音象徴
[a]は大きくて[i]は小さい?/ 「ゴジラ」が「コシラ」だったら?/ 「濁音=大きい」──口の中が広がるから/ケーラーの不思議な図──「タケテ」と「マルマ」/名前で見た目の魅力も変わってしまう?──名づけの音声学/ 「タ行」は男の子の音,「な行」は女の子の音?/ 「タ行」は「ツンな」名前,「な行」は「萌な」名前?/本当にツンツンしている「タ行」の音/ 《まとめ》
第 2 章 「あかさたな」とサンスクリット研究──音声学のはじまり
音声学の始まり──五十音図の起源は紀元前 4 世紀!/調音点と調音法/ 「ひよこがぴよこ」で「母がパパ」?/五十音図に隠された規則性/日本語のラッパーは音声学者?──日本語ラップの韻の分析/ 「あいうえお」にも意味がある/顔文字の発明者は音声学者?/ 《まとめ》
第 3 章 世界中のことばを記録する方法──記述音声学
世界のすべての音を記録する国際音声記号/ 『マイ・フェア・レディ』と音声学の意外なつながり/アフリカの奥地からアマゾンの奥地まで/舌打ちで話すことば,子音だけで話すことば/日本の方言学/言語聴覚士にも必須の音声記号/《 まとめ》
第 4 章 音を目で見る──調音音声学
MRI で[r]と[l]の違いを目で見てみよう/あなたは「巻く」派? 「巻かない」派?/ “鼻にかかった音”はどんな音?/MRI で日本語の母音をチェック!/舌の動きはエコー検査で!/EMA と顎と顔文字と/声帯の動きを首の外側から観察──EGG のテクニック/調音点・調音法をもっと正確に!──EPG/ 《まとめ》
第 5 章 声紋分析官への道──音響音声学
実は大事な三角関数/フーリエ解析──すべての音は 1 つの音でできている/ 「あいうえお」の声紋とは?/声紋から探る[r]と[l]の違い/どうして電話の相手の声を間違える?──振り込め詐欺に注意!/秋葉原のメイド声ってどんな声?/アメリカ人だって,外国語習得は苦手/音響分析なら何でもお任せ──Praat/ 「高いのは小さく,低いのは大きい」?──音響的音象徴/ 「はい,チーズ!」の「チーズ」はどこから来た?/ 《まとめ》
第 6 章 ないはずの音が聞こえる日本人──知覚音声学
[r]と[l]──深層では何か違いを感じている日本人/カテゴリー知覚/ [ebuzo]と[ebzo]が同じに聞こえる日本人/脳が音をでっちあげる?/日本人だけじゃない──[tl]と[kl]が同じに聞こえるアメリカ人/赤ちゃんは言語習得の天才/赤ちゃんはテレビで音は学ばない/完璧な外国語習得は無理?/ 《まとめ》
第 7 章 社会との接点を目指して──福祉音声学
消滅危機言語を救え!/現代社会に根付いている音声工学の技術/より効率的な外国語学習方法を目指して/失われる声を救う──マイボイス
エピローグ──さらなる視界へ
参考文献の紹介