目次
監査法人の原点[新装改訂版]
- 小笠原直
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【目次】
はじめに 「不円満」であっても公認会計士業界に提言しなければならない
[第1章] 監査法人・公認会計士を取り巻く現状
・監査法人業界を取り巻く環境
・監査法人売上高ランキングに見るこの10年間の推移
・公認会計士人気が漸増、女性進出が進んできた公認会計士業界だが
・会計不正はむしろ増えている
・コンサルティング業務における国際的規制
・日本の証券市場の特異性から監査法人交代を考える
・IPO市場における監査法人の役割
・監査業務といっても一様ではない
[第2章] 監査法人の役割・公認会計士のやり甲斐とは
・過去を記録する仕事から、未来を見積もる仕事へ
・監査法人はいつだって企業の戦略パートナーでなければいけない
・2000年に始まった会計ビッグバンからIFRSの時代は始まっていた
・組織の力が増大し組織人化、公務員化した監査法人
・公認会計士の原点は“自由職業人”、そのことを忘れてはいけない
・「戦略を理解できない者は監査をしてはいけない」が基本
・現場から経営陣にまで、いかに効果的な取材ができるか
・公認会計士がしっかりしなければ企業が揺らいでしまう
・自らリスクを取り企業と同じ船に乗れ
・「未来を見積もる」だけでなく「未来を築くお手伝いをする」ことが
大切
[第3章] 会計ビッグバンから始まった、監査法人受難の時代
・バブルの時代に銀行という組織を経験
・太陽監査法人で自分を磨いた10年間
・会計ビッグバンと中央青山監査法人の消滅
・時代はうねり、そしてライブドア問題を迎える
・繰延税金資産と銀行の破綻。公認会計士が叩かれた時代
・前代未聞の解散劇。太陽監査法人も拡大の道を歩むと確信した
[第4章] 監査法人はなぜ巨大化・官僚化したのか?
・決定権者と現場との乖離が促した監査法人の機能不全
・なぜ監査法人は巨大化してしまったのか
・自由職業人の原則が崩れた監査の現場
・監査法人の適正規模とは
・自由職業人としてのスタンスを守るための組織
・欧米の巨大会計事務所との提携に潜むもう一つの弊害
・太陽監査法人の創業者から学んだこと
・個人の公認会計士事務所と監査法人の大きな違い
[第5章] それでも会計不祥事は続いている
・2000年代、一連の問題で監査法人は変わったのか
・「東芝不適切会計問題」で浮き彫りになった課題
・不祥事をなくすためには何が不足しているのか
・監査法人に今後求められるものとは
・日本公認会計士協会は変革しなければならない
[第6章] 自由職業人を育てる組織づくりという挑戦
・有限責任監査法人制度は本来のパートナー制度とは合致しない
・採用の基準は才能ではなく相性を重視
・徹底的に教育する、生涯学習する組織を求めて
・自由職業人になるための教育。必要なのはソーシャルパワー
・公認会計士にとってのハッピーリタイアメントとは
・公認会計士のあるべきキャリアパスをアフォードする
[第7章] 監査法人の未来・公認会計士の理想像
・サービス労働者から知識労働者へ。ポスト資本主義社会に生き残れる か
・成長途上の挫折とその超克
・中堅監査法人としてのミッション・ビジョン・バリュー
・ポストコロナ時代をどう迎えるか
ほか