目次
セクシィ・ギャルの大研究
- 上野千鶴子
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プロローグ この世は男と女でできている。そこで……
「夫婦茶碗」のおそろしい秘密 巨人軍は勝たねばならぬ、女は弱くあらねばならぬ
「♪男の髪が肩まで伸びて、女と同じになっても」、巨人軍と夫婦茶碗は不滅なのだ!?
ジャイアント馬場や高見山だったら、ハーレムを作っても不思議はない、という話
「♪義理だなんだと並べてみると、女の出てくるすきがない」ほど、男の絆は強いのか
「♪男と女とは同期の桜」になれるか
2 女が「発情のお知らせ」をするとき 五歳だろうが百歳だろうが、女がみんなぶりっ子をする理由
「つきたての餅」を「据え膳」すると男が喜ぶから、パンツルックが流行する
「♪あなたが欲しいなら、私ナニをさせてもいいわ」と、女は言いたいのだ
自分のからだを見て、おしりと乳房が似ていると思ったことはありませんか
うしろ向きになると、性格はネクラになるが、女はセクシーに見える
「セクシー」とは、「男の目」から見て、ということである
3 女は「曲芸」に生きる さあさあごらん。オンナが見せる、つらい世間の綱渡り
女が「肩肘はって」生きているから、肩パッド・ファッションが流行する
「すきだらけ」の女を見ると、男は「好きだらけ」になる
「やらせる女」は、「いい女」か
榊原郁恵が、松田聖子のような「ぶりっ子」になれない秘密
「ぶりっ子」ばかりしていると、そのうち腰が曲がってしまう、というコワーイ話
男がノドチンコまる出しで笑っても、世間は許してくれるのに、女は……
「♪処々に処女と少女と淑女」がいるが、みんな娼婦ではないのか、という疑問
4 ハズレ者とハズサレ者 鬼が見つけてくれないカクレンボほど悲しい遊びがあるだろうか
女とサルは、なぜからだをくねらせるのか
ヤクザと女はお友だち、ハズレ、ハズサレ、降り、降ろされ
女とミミズは、なぜ暗いところへ行きたがるのか
「♪男好みの女になりたい」ためのあの手この手を、角栄サンも利用している、という話
井上陽水や寺尾聰が、サングラスをはずせない悲しーい理由
女と「四六のガマ」と「目黒エンペラー」には、鏡がついてまわる
新郎がうつむき、花嫁が来賓席をじろじろ眺めまわす時代が、すぐそこまで来ている!!
ポケットに手を突っこむスタイルは、じつはマスターベーションの代用である
5 女は、ここまで「できあがって」いる 男の自尊心が裸のミノムシにされそうな、きつーい時代の到来
これからは、聡明な女もセックス上手でなければやっていけない!?
女たちは「メンタン切って」、男たちに「タイマンはりましょ」と言いたいのだ
「男が出るか、女が出るか」 性の自由競争に勝ち残るのは誰か
女たちはどこへ行く。そして男たちは……
エピローグ 女社会は、至福の千年王国か
あとがき
自著解題
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