目次
精神療法の基礎と展開
- 原田誠一
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□第I部 精神療法で一番大事なもの
精神療法の基本を考える―必要とされる理由~ エッセンス~魅力について
精神療法・私観―精神療法に“認知行動療法”を何故/どう織り交ぜて,臨床力の向上を目指すか
精神療法の現状に「活」を入れる―西園先生の「一喝」を機に,自他の精神療法に気弱に「活」を入れてみた
精神科面接に必要な“本音”にまつわる基礎知識―志ん朝,土居,文楽,神田橋による四声のコラール
我流・力動精神医学の断章―土居「公案」~神田橋「見解」~複雑性PTSDによる三題噺
マインドフルネス・私感―文学~診療~日常生活のマインドフルな世界
モノローグ的オープンダイアローグ試論―我が国の臨床の知~認知行動療法をめぐる断想
認知行動療法を“我流で”活用している一精神科医から見た森田療法
「効果的な患者・家族教育」序論―心理教育の歴史~効用~危険性について改めて考えてみよう
喪失のさまざまな形と回復過程について
「アクセプタンス」の「受容」に困難を感じて,私は“漱石の煩悶”に共感すること
うらおもて勉強録―スタビンズ君,精神療法ワールドを逍遙する
修羅の歩き方―丸谷才一と吉田秀和の遺稿に寄せて
□第II部 日常臨床応用編
初回面接,見立て
初回面接での認知行動療法の用い方
病識が乏しいケースとの接し方―TPOに気をつけながら病識を育てよう
治療が停滞して見通しをもちにくいときの対応の工夫
慢性化した薬物療法抵抗性のうつ病での認知行動療法の実践
対人恐怖・社交不安障害の精神療法の基礎知識―投影・強迫・醜心・視線・実験・反すうをめぐる六つの断章
治療のゆきづまりで次の一手を工夫する―気分障害と不安障害の治療
「コミュニケーション強迫」と「接触強迫」に関する覚書
“隠れ”強迫・考
あなたと/わたしの傷ついた「自己愛」にかさぶたができて,のびのびできるといいね
チーム医療と公認心理師にまつわる“心理師による心理師へのエール”三唱
自粛生活における感染恐怖を考える―現代社会・リスク評価・破局をふまえた私見
整えて,書いて,触れる―「書く」こと考
ある精神科医の肖像
□第III部 対談
表現療法との対話[山中康裕]
認知行動療法をふまえた往復書簡形式の症例検討―[高木俊介]
あとがきに代えて―臨床閑談:一開業精神科医の生活と意見
解題詩「窓」 古賀春江
沢山な窓のある家、一つ一つの窓から顔が出てゐる
顔には地図が描いてある。
みんなの地図が読める、鳥籠も描いてある、
花もあり、コップも、望遠鏡も、並ぶ顔、水筒、霧、
黎明とパイプも
確実につながつてお互いの陰翳を持つてゐる
痙攣する避雷針の窓からまた一つの顔を見ないか、
揺れる、揺れる、椅子が、星が、
黒い夜の絵具は沈黙して語らない―その後の顔等に
就いては
今はただ明るく揺れる顔がある
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