目次
スポーツする文学 1920-30年代の文化詩学
- 著:疋田雅昭 / 著:日高佳紀 / 著:日比嘉高
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はじめに 疋田雅昭/日高佳紀/日比嘉高
人工施設/体臭/モダニズム
スケートリンクの沃度丁幾――山口誓子『凍港』の連作俳句について 青木亮人
1 日本スケート史の沿革
2 スケート界の発展と成立
3 俳句における「スケート」
4 「スケート連作俳句」の新鮮さ
5 「新しい「視角」」と映画理論
6 「スケート」連作と映画
都市/スピード/中産階級
時を忘れる愉楽――疑似ゴルフに人々が抱いた夢想 天野知幸
1 アメリカ体験としてのベビー・ゴルフ
2 “ひととき”の楽しみとしてのスポーツ
3 消費される時間とスポーツ
4 「時」の忘却と文学的表現の共振
卓球/精神修養主義/遊戯性
〈肉体〉におびえるとき――モダニズム前夜のスポーツ小説として『友情』を読む 西山康一
1 競技と娯楽のはざまで――卓球のおかれた位置
2 卓球に仮託されているもの――作品内部から見えてくること
3 同時代のスポーツをめぐる状況――作品外部から見えてくること
4 〈肉体〉の「謀叛」、脅える〈精神〉
5 〈精神〉修養主義の裏に潜む脅え――モダニズム文芸のスポーツとの連続性
モダン・スポーツ批評――アドルノ・神原泰・中井正一 西村将洋
ラジオ・アナウンサー/オーディエンス/野球
声の複製技術時代――〈スポーツ空間〉と複合メディア状況 日比嘉高
1 声の争奪戦――スポーツ・アナウンサーと活字メディア
2 スポーツ・ジャーナリズムの拡大と〈スポーツ空間〉
3 声と〈鏡像〉
4 呼びかける声の向こうに
メディア/少年野球/立身出世
ゴムボールを手にした子供たち――「少年倶楽部」に見る野球 松村 良
1 二つの野球――硬式と軟式
2 「あゝ玉杯に花うけて」のなかの野球
3 一九一〇年代――「ゴムマリ団の遠征」
4 一九二〇年代前半――小泉葵南および東京少年野球大会
5 一九二〇年代後半――白井桃村と甲子園ブーム
6 「野球もの」の減少と立身出世
7 一九三〇年代以後――少年野球のゆくえ
テニス/メディア/スター・プレーヤー
テニス文芸のレトリック──田中純と月刊「テニスフアン」 日高佳紀
1 日本における二つのテニス
2 「テニスフアン」における〈文学〉の位相
3 田中純「羅武君の球歴」の射程
4 スターの死と日本テニス黄金期の終焉
5 「羅武君の球歴」の批評性
「スポーツ小説」の盛衰――雑誌「アサヒ・スポーツ」の場合 波潟 剛
スタイル/ジェンダー/陸上競技
変奏される〈身体〉――女子スポーツへのまなざし 笹尾佳代
1 生成される〈身体〉のモード
2 スポーツ少女のゆくえ
3 見出される〈身体〉
4 喪われる〈身体〉
5 饒舌な〈身体〉
水泳/コラージュ/視線
水際のモダン――身体と欲望の劇場へ 杉田智美
1 泳ぐ身体/見られる身体
2 〈健気〉で〈強い〉モダンガールを欲望せよ
3 変容する身体――モダンか? プリミティブか?
4 身体は誰のものか
プロレタリア文学とスポーツ 宮薗美佳
駅伝・マラソン/共同体/語り
ほか
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