目次
漂流する日本企業
- 伊丹敬之
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序章 日本企業の経営がおかしい
設備投資が配当より小さい?/17年周期のマクロ大変動/2つの大きな間違い/もったいない
第1章 漂流の見取り図
平均的な日本企業=不況になってもヒトを簡単に切らない/労働生産性は微増、設備投資は増えていない/4つの時期の、投資と生産性の連動関係/しかし、利益率は向上してきた……
第2章 投資の過剰抑制という大きな間違い
3つの投資の過剰抑制が起きてしまった/設備投資の過剰抑制/キャッシュフローを十分に使わず、設備投資を抑制/銀行システムの機能不全?
第3章 カネは配当へ流れた
投資抑制で「節約した」カネは、どこへ行ったのか/キャッシュフローの配分はどこへ?/付加価値の分配を分析する意義/日本企業の付加価値分配パターン
第4章 投資抑制と配当重視が生み出す負のサイクル
設備投資抑制の直接的インパクト:カネの論理/設備投資抑制でも、利益率は上げられる?/海外投資抑制と人材投資抑制の直接的インパクト/配当重視から生まれる負のサイクル
第5章 従業員主権から漂流した日本企業
従業員主権からの漂流とは/株式会社制度に潜む、本質的な矛盾/株主主権という二階、従業員主権という中二階/統治権力への従業員参加の正当性
第6章 従業員主権経営で成長したキーエンス
日本企業はまだルビコン川を渡っていない/キーエンスの見事な成長と経営効率/キーエンスの従業員主権経営/コーポレートガバナンス改革の劣等生?
第7章 原理の漂流をやめ、大きな投資を
原理原則のキーエンス、という「野生のカマス」/原理の漂流はなぜ起きたか?/原理の漂流への、土壌と圧力/これまでの投資抑制を、逆手にとる
終章 歌を忘れたカナリヤ
日本企業が忘れた歌
従業員主権確保への支えをつくる
日本のポテンシャルの高さ:社会の質
日本のポテンシャルの高さ:ミクロ経済の質
経営者への期待
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