紙の本
この本はわかりやすい文章読本でもある
2010/06/14 09:16
14人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
何かと話題の多い「事業仕分け」だが、あれをみているといかに高いプレゼンテーション能力が求められているかがわかる。
説明時間が短時間すぎるという批判があったり、事前に仕分け人たちがその事業について学習しているということはあるにしろ、限られた時間のなかでどのように仕分け人たちにその事業が必要であるかを伝えなければならない。
事業の「廃止」であったり、規模の「縮小」といった結論をだされた事業であっても、もしかするとプレゼンテーションがもっとうまくいけば、導きだされた答えはちがったものになったかもしれない。
おそらく今後は政治やビジネスの世界だけでなく、広く一般的にプレゼンテーション能力に長けた人が優遇される時代がくるのではないだろうか。
元ニュースキャスターの池上彰氏の最近の活躍もそのような事情と密接に関わっているように思う。池上氏自身も「私がテレビでわかりやすさについて心がけていたことは、決して特殊な業界の話ではありません。基本的で応用のきくことだと思います」と書いているが、それほどに「伝える」ということは今や私たちに必要な能力として欠くことのできないものになっている。
本書では池上氏のテレビ時代のエピソードなどを織り込みながら(人に何かを話す時には抽象的な概論ばかりを話すのではなく、具体的なエピソードを交えることで、聴衆を飽きさせない効果がある)、わかりやすい説明の仕方や図解の方法、さらには具体的なパワーポイントの作り方(パワーポイントは説明用のコンピュータソフトだが、これを使いこなせることがビジネス現場では非常に高まっている)まで丁寧に「<伝える>技術」が説明されている。
ここに書かれていることはビジネスの現場だけのことではない。
たとえば、人にわかりやすい文章を書きたいと思っている人にも、多くのヒントがある。
特に「「日本語力」を磨く」という章は必読の価値がある。無意味な接続詞のことや、文章を生かすための「マジックワード、人をひきつける「キーワード力」など、文章を書く際にも有効である。
「人の心をつかむ話し手になってください。あなたらしい、個性的な話し方を生み出してください」と池上氏は最後にまとめているが、当然、「話し手」は「書き手」に読み替えることができるし、「話し方」は「書き方」と読むことができるのである。
◆この書評のこぼれ話は「本のブログ ほん☆たす」でお読みいただけます。
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2009/8/2 メトロ書店御影クラッセ店にて購入
2009/9/9〜9/12
通勤電車内で読了。
NHKの子供ニュースのお父さん役で、現在民放でひっぱりだこの池上氏のプレゼンテーション本。確かに解りやすい。書いてある内容は普段、私も気をつけていることだが、いざ実践するとなると、どこまで出来ているか疑わしい。たまにこういう本を読んで、自己を省みる必要をつくづく感じた。
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「よく理解していれば、分かりやすく説明できる。わかりやすく説明しようと努力すれば、よく理解できる。」
池上さんの新書、初めて読んだのだけれど、本当にわかりやすい。
前半は、そんなこと知ってるよーと改めて言われなくってもってこともあったのだけれど、後半から結構勉強になった。
ていうか、手元においておきたくなった。欲しいなー。
そんなこんなで早速池上さんの番組見たけれど、とてもわかりやすい!
これからも要チェックであります。
【8/7読了・初読・大学図書館】
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しゃべることを生業にしているので、この本は非常に参考になった。分かりやすく伝えることができるようになるといいな。
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書店で、この表紙を探しても見つからないのでご注意。帯がほんの2/3以上あり、表紙がこんなだったのかと、ブクログを書き出してはじめて知りました。
根底に流れるのは、シンプルに、聴く人の立場になって、3つにポイントを絞る、ということす。
プレゼンテーションのためのテクニックとして書かれている部分では、「そうそう」と思うことが多く記載されているんですが、いつもの自分を振り返ると、「できていないときがおおいなあ」とか、「こっちに気がとられると、あっちを忘れる」とか、なかなか思い通りいっていないのが現状だと反省させられます。
本の帯を見ているだけでも、ためになることが多く書かれており、手に取るだけでもいいと思う一冊ですが、人前で話すことがある方、ない方も内容も1度読んでいただいたほうがいいと思います。
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池上さんはすごいと思う。テレビでこの人の話を聞いていると非常にわかりやすい。当然のことながらこの本の内容もわかりやすい。
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■伝える技術
A.話にはリードをつける。
B.1、こういうことがありました。(リード)2.詳しくは、こういうことでした(本記)3.それはこういう理由でした。(理由・原因)
C.よく理解していれば、わかりやすく説明できる。
D.わかりやすい図解をするうえでも「ノイズ」をかっとする。
E.1.まずざっと話したい要素を書き出す。2.リードを作る。3.目次を作る。4.一回かいてみる。5.どこを図解にすればいいか考える。6.パワーポイントを作る。7.パワーポイントにそった原稿に書き直す。
F.腹式呼吸だと、自然に低音になり、落ち着いたしゃべりになる。口を大きくあけると明るく聞こえる。
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○「フリップ」というのは業界用語。「こちらの地図をご覧ください」「この地図を見ると」と言えばいいだけのことです。
○まずざっと話したい要素を書き出す。リードを作る。目次を作る。一回書いてみる。どこを図解にすればいいか考える。パワーポイントを作る。パワーポイントにそった原稿に書き直す。その原稿を箇条書きのメモにする。
★パワポにそった原稿に書き直す。この手間を省いていた・・・
話の地図を渡す・・・無意味な接続詞は使わない・・・
「書き手」だった著者が「話し手」としていかにギアチェンジしていったか?
「ニュースの解説をわかりやすくする」ことを商売にしているだけあって、文章もこれでもかというほどわかりやすい。
タイトルはいまいちそそられなかったものの、池上さんの魂を感じられる一冊。
一連の説明をして、もう一度まとめに説明する。その際、話を一段抽象化・一般化する・・・
文章でもしゃべりでもこの繰り返しが「わかりやすく」するための効果を発揮している。
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肩の力を抜いて読める、プレゼンテーションの入門書。
伝える技術=説明力のある人は、「仕事できそうだなー」って思われそう。。
この本は、そんな説明力の向上のための入門書。
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■誰でも利用できる公共駐車場なのに、「ユニバーサルデザイン」という専門用語を使ったことで、一般の人が誤解し、利用者数が少ない状態が続いていたのです。
■わかりやすい説明とは、相手に「地図」を渡すようなもの=リード
■記事を逆三角形に書く・・・分量ではなく、ニュースバリューが大きなものから書く
1.こういうことがありました(リード)
2.詳しくは、こういうことでした(本記)
3.それはこういう理由でした(理由・原因)
4.警察などが調べています(見通し)
5.ちなみにこんなこともありました(エピソード)
■1.話すべき内容をまず箇条書きにしてみましょう
2.その箇条書きにもとづいてリードをつくりましょう
3.今度は箇条書きの内容がそのリード通りになっているか検討しましょう
4.リードにふさわしくないところが出てきたら、順番を変えたり削除したり付け加えたりしましょう
■原稿を棒読みせずに、「しゃべれば」いい
■ニュース原稿は雄弁である必要がありますが、饒舌であってはならない
■自分が最初の視聴者になって考える
■「接続詞をなるべく使わないように」という製薬を課すことで、結果的に、論理的な文章を書けるようになりました
■私たちは無意識に、「日本は左、アメリカは右」と思っています。図解するときも、この「無意識の認識」を尊重しなければならない
■何を話すかではなくて、何を割愛するか
■パワポには、文章を書いてはいけません
■パワポによるプレゼンテーションで大事なのは、ひと目でわかること
■矢印の種類ごとに、色や太さなどを変えて、区別して図示しましょう
■「文にしない」のがパワポの鉄則
■表現が強すぎると思ったら「!?」のマークをつける
■独立してから学んだことは、二つあります。「空気を読むこと」、そして「期待を裏切ること」
■みのさんは、何かを説明するときに、大道香具師、いあわゆる客寄せのテクニックを駆使します
■三から先の数は「たくさん」になっちゃう
■無意味な接続詞
「そして」「ところで」「話は変わるけど」「こうした中で」「いずれにしましても」「が」「●●したいと思います」「実は」
■マジックワード
「大変なんです」「つまり」「言い換えれば」
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2009/09/07
さすがタイトル通り、「わかりやすい!」
中身は、ごくごく一般的に言われていることが書かれているのだけど、改めて、ああそうだった、と思わせてくれる一冊。
こういうよくあるけど大事なことは、たびたびよんでおきたいと思った。
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学べるニュースショーの池上さんの本です。
どうやって、わかりやすく伝えるかをわかりやすく書いてあります。
たとえば、これから話すことまず最初に示すことが大切です、これを「話の地図」と言っています。
図解の大切さ、いらないノイズは切る、「そして」「が」などの接続詞は使わない。
原稿を作って、パワポにして、パワポみながら、発表用のメモ(原稿ではない)を作る。
役に立つことがたくさん出ているよ。
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○172わかりやすく伝えるうえで大事な事。それは接続詞を出来るだけ使わないことです。
★意外と接続詞とかを使いまわしたくなってしまうんだけど、意外だ。
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池上彰さんが書く、伝え方、の本。
主にプレゼンを控えてる人にいいかも。
基本的な事なのに、こういう事って教えてもらえなかったなー
としみじみ思いました。
著者のNHK時代の話も興味深かったです。
伝える事って奥が深いんだなーと改めて思いました。
特に発表を控えていない人にもおすすめ。
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大変勉強になった!
不要な接続詞などは入れたらいけないとか、話し言葉は、英語の関係代名詞と同じであるとか、とにかく参考になった!
子どもに分かりやすく噛み砕いて説明するためには、自分がその事を理解しきっていないとダメだということも書いてあり、自分はまだまだだ、と思わされた。