東京に在住の幸せよ。ここに載っている手みやげを、全制覇したくなった
2004/08/22 16:22
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投稿者:7ひきのこぶた - この投稿者のレビュー一覧を見る
【手土産(みやげ)】人を訪問するときに持って行くちょっとした物。挨拶がわりの簡単な土産=『大辞林』
著者が一般の人に対して有名となったのは、以前テレビでやっていた「料理の鉄人」の審査員としてだろう。だが、それ以前に料理記者歴が40年余りあるのだから、美味しいものを評価する“舌”は折り紙付きだ。本書はそんな著者が推薦する「料理」ならぬ、美味しい「手みやげ」のガイドブックである。
目次を見て、まず感じたことは、東京に住んでいて私はなんと幸せだったことか、ということである。というのも、取り上げられている97店のうち、3分の1強が食べたことのある店(品)だったのだ。そしてどれもが“ハズレ”はなかった−と、きたら、さぞや残りの品も期待できるではないか。読むのが楽しみになった。
この本に取り上げられているのは、流行におもねらないで商いをしている名店ばかりである。種類別では多いのが和菓子系統(あんこもの、豆類、煎餅・あられ)で全体の4分の3を占めていて、とりわけ、あんこものが多い。「あんこものは太るから食べないとおっしゃる若い女性も多いのですが、カロリーは生クリームやバターをたっぷり使ったケーキよりは少ないのです。(中略)和菓子は日本の素晴らしい食文化の宝石といえるでしょう」というのが、著者の根底にある考えなのだから、それも納得できる。
「鯛焼き」を商っている店が、4軒、紹介されている。「鯛焼き御三家+1」と評する人もいるくらい、どれも東京の甘い物好きの間では有名な店だ。著者は、その中では四谷1丁目の「わかば」のものが、あえて順番をつければ一番気にいっているらしい。「餡はほどよい甘さで、しっぽまでたっぷりと入っていて鯛全体が餡だらけといった感じ。皮は1ミリほどないほど薄い」。美味しさを表現する言葉は、プロ(料理記者)だから的確で、そのうえ、わかりやすい。鯛焼きの食べ比べをしたい思いである。
洋菓子が載っていないわけではない。14軒ある。次いで、私自身が無理やり一緒くたにした“食事もの”が10軒ある。佃煮やら粕漬け、いなり寿司などだ。強引のそしりは免れないかもしれない。ところが分類上どうしても単独にならざるを得ないのが「やげん堀」の「七味唐辛子」である。他の品は、単独で食べられるが、こればかりは、そうもいかないやね。
著者には『岸朝子のおいしいお取寄せ』(発行:文化出版局)という本もある。これは日本全国から美味しい調理品を取寄せて、食卓を豊かにしようという趣旨の本である。
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投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタばれあり。
目次は場所別、店名と商品名が出ており一目でわかりやすいのが良い。
セレクト的にはザ・定番という感じ。
甘いものだけでなくカツサンドやすしなどの差し入れ向きのものも。
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王様のブランチでも紹介されていました。
本当に美味しくて伝統ある良いものばかりを、厳選して載せていると思います。オールカラーなのもすごい。
畏まっておみやげを持参するシーンが多い人には、あるととても便利かも。
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岸朝子さんが選んだ店なのかもしれないが、コメントはどう考えても普通のライターっぽい。これ、岸さんのコメント??
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この本を買った当日、早速会社の近所の御店に最中を買いに行きました。
美味しかったので全制覇をたくらんだのですが、
・太りそう
・節約
・面倒
のため、全くはかどっておりません。
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様様な厳選された東京の手土産が解説も細かく掲載されています。新しいお店探しにも。味も見た目も絶品な品品ばかりです。(※何より表紙写真が草月の『黒松』なのがポイント高し!
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読む事よりも、辞書的な使い方よい。へー今度何かの折に買ってみようと思う店が少々あるが、実際に役に立つ機会は少ない。独立系の店舗が多いので、ふらっと立ち寄るというよりも購買を目的として店にいく必要がある。
実際にお世話になった事は一度もない。
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食いしん坊な私は、暇さえあればページをめくってしまいます♪
自分のお気に入りが掲載されていると、とっても誇らしい気分になりマス。(笑)
全店舗制覇するのが夢ですが・・・いつになることやら。
というか、自分で食べることばかり考えていますが、
あくまでもこの本「手みやげ」ですからっ!!
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手みやげに何を持っていこうかと悩むことが多いけれど、この本には私好みの食べてみたいものがたくさん載っていて、涎をたらしながら見入ってしまった。ここで紹介されているものは、誰にあげてもきっと喜んでくれると思う。
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かっこ良く手土産を持っていけるようになりたい。いくつか試してみたいけどそのためにはお呼ばれされなくてはならない。
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押さえるべきところは押さえてある、という堅実な手土産本。
あの「おいしゅうございます」でおなじみ(?)の岸朝子さんが選者の手土産本。全国的に名の知れた老舗・名店から、知る人ぞ知るお店まで、たくさんの逸品が美味しそうな写真付きで紹介されています。紹介数が多いので、この本一冊あれば、東京での手土産は困らないでしょう。営業の人とかは、目次に並んだお店と品物を「手土産リスト」としてテキストファイル化しておいて、手土産選びに困ったときに使うと効果的ではないでしょうか。
ただ、たまに、東京駅でも買える物や、「これ美味いか?」と思うものが載っています。普通のタウン誌やグルメ本なら渋々納得ですが、「岸朝子」ブランドですしねえ…ってことで、若干厳しめの評価。でも、活用の価値は十分ありますよ。
「岸朝子」ブランドに過度な期待を持ってはいけないなあ、自分の舌も信じなきゃ、と思った次第です。
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多くの人たちから愛され続ける東京の老舗・名店の極上美味しい手みやげセレクト本。和洋スイーツから、佃煮、粕漬、はたまた中華まんじゅう、いなりずし、ヒレカツサンドと、どれも美味しそう。食べごたえ、見ごたえあり。オールカラーで、写真と店の地図もあり。発行から4年経ったが、問題なさそう。選者は「料理の鉄人」の審査員として活躍し、「おいしゅうございます」でお馴染みの食のジャーナリスト岸朝子。年配の大事な人を訪問するときの、贈りもの選びに役立ちそう。私の場合は、自分のお腹へ贈るもの選びの参考。以前とんねるずの石橋くんが、[食わず嫌い]出場ゲストのお土産の中で、「長命寺の桜もち」を一番に押していた。同感。確かにうまいよね。塩漬けの桜葉を「食べるか、残すか」論議も楽しめる。
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特別気になったもの
空也もなか、長門のくず餅、花月のかりんとう、本郷三原堂の大学最中、石井いりまめ店の落花生、満願堂の芋きん、志満ん草餅の餡なし草餅、新正堂の切腹最中と景気上昇最中、飯田橋萬年堂の御目出糖…最中率高いなぁ(笑)。好きみたい。
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壺屋の壺最中はこの本で知って今でも大好物です。改めて読んだら、食べてみたいものがたくさん出たのでリストアップしました!
何かの時の手土産にピッタリなものが多く、買いに行くのも楽しみです。
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この本で紹介されている手土産は、お菓子だけでないというところが、さすが岸朝子。買って食べてみました、大変おいしゅうございました。