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エグい描写の基準になる1冊
2020/01/04 11:41
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:碧雲淡日 - この投稿者のレビュー一覧を見る
どの作品も、冒頭の記述が素晴らしく、読み手を引きつけ、一気にストーリーに引きずりこみます。人間の汚い部分や、他人に知られたくない性情、見栄、欲望などを描き切る筆力に、圧倒されます。黒い新堂冬樹のエッセンスが詰まっています。
私は、おぞましい描写に嫌悪感を抱きながらも読み進めています。常軌を逸した登場人物たちを嫌悪する自分は、彼らとは一線を画している、と確信して、ホッとする自分もいます。とはいえ一方で、道を外した、もしくは、道を外しかかっている登場人物たちがどんなことをしでかしてくれるのか気になっているという、自分自身の黒い部分をもえぐり出してくれる一冊です。
自分の中の、エグい描写の基準になっているリストの上位に入る一冊です。
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気持ち悪くなります
2017/10/29 08:56
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しんごろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
オエー!、ゲーッ!、ギャー!ヒーッ!と悲鳴を上げながら読んだ作品はこれが初めて(笑)怖いもの見たさとは、この本で経験しました(^^;)
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気持ち悪い描写が苦手な人は、読まないほうがいいと思います・・・が、タイトルどおり、吐きたいほど人を愛したとき、人はこうなるのかと。決して、小説の中だけの話ではないのではないかと思ったのは、私も、「吐きたいほど」愛している人がいるからでしょう。
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タイトルが強烈なインパクトを放っているこの本。もちろん内容も非常に過激的。トラウマ間違いなしの1冊。
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歪んだ人々の物語。
異常だと言われる人々の頭の中を垣間見れたような気分になったのと同時に、このような思考に至った環境などを思い、暗い気持ちになった。
現代にもこういう人達って多いんだろうな。
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短編集。恋愛物三つ+1。『半蔵の黒子』に愛は無い。どれもグロいよ。ここまで描写がグロいのは小林泰三以来の気がする。『まゆかの恋慕』が一番面白い。
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黒新堂っ!本当にコレは凄い小説です。世界変わりますよ?ホラーとラブストーリーの間で精神倒錯寸前って感じで・・・(どんなや・・・)
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新堂冬樹のハードボイルド系の作品は、「黒・新堂」と呼ばれているようですが、まさしくブラックな4作品が並んでいます。
どの作品にも「壊れた」人物が登場します。
愛のかたちは様々なのですが、本人が無自覚なのが更に怖い。
読みながら、頭の中で映像化してしまうと、本当に吐きそうになります。
少なくとも、朝の通勤時に読むのは、かなりきつい。
それでも、先が気になってしまい読んでしまうのですが、(個人的には)苦手な部類の作品でした。
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新堂冬樹の作品には白と黒があるらしい。美と醜ね。
タイトルからしてドロドロの愛情物語かと期待して一度買っておいたのをすっかり忘れ、2度もこのタイトルに惹かれて同じものを買ってしまった。2冊もいらないから同僚の女子(妊娠中)にあげたら・・・・なんと内容は真っ黒だ!とても妊娠中の人に読ませることのできる内容ではない!内容というか描写が汚い!食事しながらは絶対読めない!
見た目の汚さもさることながら性格も曲がった人物が登場し、まさに吐き気をもよおす。
4つの短編中「まゆかの恋慕」だけは唯一読める作品だ。ある日、足に怪我をおった超美少女が自分の部屋にころがりこみ、ワケありで口のきけないその美少女のことをだんだん好きになり始める・・・・・というやつ。
いずれにしても新堂冬樹の黒小説は要注意だ。
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あまりにもグリテスクな内容で
読んでると気分が悪くなってしまいました。
こういう内容の本はかなり苦手です。
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4つの短編のそれぞれに、歪んだ愛の形が描かれている。
4編ともグロテスクな表現と描写で読者を惹き付けるかもしれない。
好き嫌いはかなりハッキリと分かれるだろう。
文庫の帯に、
「愛こそが、凶器だ。」と書かれていたが、
そんな愛なら欲しくないと思うほど、キツイ内容である。
でも、正直面白かったんだけど。(笑)
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「半蔵の黒子」・・・スーパー妄想逆上ブ男の一途な愛。
「お鈴が来る」・・・夫を愛するがゆえに壊れてしまった妻。
「まゆかの恋慕」・・・地獄の愛から逃げた哀しい少女。
「英吾の部屋」・・・歪んだ愛情の末、娘から虐待を受ける老父。
食欲減退、読む意欲も減退してしまうのにページをついつい捲ってしまうグロさ、汚さ、あぁこれぞ新堂氏だなと思わせてくれた1冊でした。
私には外道であればあるほど指示があるので今回の読んでいて吐き気がするくらい生理的不快感がある「吐きたいほど愛してる。」はまさに新堂ファン向けの1冊でしょう。
黒子さえなければ完璧だと勘違いしている半蔵、娘を愛しているからこそしていた行為が娘には通じず、今は虐待を受けている英吉、この二人に関しては周りの者は最悪で不幸過ぎますが本人自身は案外幸せな人生を過ごしているのでしょうね。
いやここまで自分に都合よく考えれる二人がある意味では羨ましいくらいです。特に「英吉の部屋」のラストは薄ら寒さを感じるほどブラックなんですよね。
この二作が強烈だったので「お鈴」と「まゆか」はちょっとインパクトが弱いですね。「お鈴」に関しては妻変わり様がグロ過ぎて、普通ならいや人間ならいくら自分の責任でももっと早く逃げ出すと思うんですよ。
全体を通して、食事中に読むと思わず吐き出しそうになる描写が多いので注意が必要です。それと虫嫌いの人は読んでいるだけで身体から力が抜けそうになるので・・・最高っす!
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4つの短編が収録されていますが、どの話にも、キチガイサイコイカレ野郎が出てきます
描写もグロテスクで気持ち悪く、読んでいて思わず文字から目を背けてしまいました…
ゴキブリ・ウジ・糞尿・内蔵…
オエェ
嫌いな人は、徹底的に嫌悪を抱く短編集だと思います
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短編小説が4つ。
一貫したテーマは「歪んだ愛情」。
グロい描写が多い。
後を引くラストに乞うご期待!
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おためごかしをこれでもか、とばかりにブーストしてみせる。スキゾイドな人物の異常さを超える「正常」さ。まったく厭な気分だ(この場合、褒め言葉か)。