紙の本
明治の人物誌
2022/03/30 20:12
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投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
星新一が自身の父・星一がお世話になった人物についてその人生をまとめている。最初に取り上げられているのは『西国立志編』を訳した中村正直だが、その『西国立志編』のように読んだ人を元気付けるような内容が多い。しかし昔の人にはこういう豪傑みたいな人が多い。
紙の本
要約できないものはない
2020/09/23 22:10
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投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
これが星新一さんのモットーだとか。取り上げられている人々を読んでいくと、星さんのお父さん、おじいさんが浮かび上がります。すごい構成力。
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星新一の最後の新潮文庫。
ショート・ショートとは違った作風が新鮮。
星氏の父上の幅広い交友関係が伺えます。
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まだ読みかけなのだけど。
ここ最近で一番印象に残った本。
偉人と呼ばれる人たちも、元々はフツーの人でしかない。ただ、努力することをやめず、やりとげた人なんだなぁ、と。明治がぐっと近く、そして遠く感じる本。
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ショートショートで有名な星新一の作品。
明治におけるさまざまな人物を取り扱っていて、ショートショートで有名な星新一の作品の中では異色だと思います。
扱っている人物の伝記としても勿論面白いのですが、明治という時代がどんな時代であったか、それを知る入門としても適していると思います。
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ショートショートの星新一さんが書かれたお父様の時代の人物誌。お父様の星一さんはアメリカで野口英世博士と懇意にしていました。後藤新平や伊藤博文、エジソンなど子供のころから親しみのある人たちが出てきて面白いです!
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ショートショートで有名な星新一さんの本。
近代史が苦手な私に、まずは↑これがとっつきやすいんじゃない、と、友達が薦めてくれて、注文した本なのですが、文庫ながら500ページという厚さと地味な表紙に、「読みきれるかなぁ。」と、手に取った時点には興味をなくし、枕元に置いておくこと数週間。
昨夜、目が冴えて眠れなくなったので、「あ、そうだ、これでも読んで眠くなろう。」と
手に取ったのが大きな失敗。すっかり目が覚めちゃいました。面白すぎて。
子供の頃読んだ、まじめで立派な野口英世とは違う人がそこにいて、
星新一さんのお父さんで製薬会社の社長だった星一(はじめ)氏を軸に、中村正直、伊藤博文、ほか明治の偉人達の人間味溢れる姿が、ショートショートで鍛えた人をあきさせない文体で淡々と描かれていて、、、。
今日は寝不足で使い物になりませんでした。私。
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明治時代の、志の強い、ダイナミックな、10人の人物像で面白く読める。星新一のお父さんと関わりのあった人たちでもあるので、その人物像の描写は生々しい感じもある。だけど、後藤猛太郎、杉山茂丸という人選は、読んだ後でも疑問符が残る。
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明治時代を生きた自身の父親に関わりがあった、もしくは影響を及ぼした人物達を簡単にまとめた本。歴史に名を残したような著名人がずらりと並んでいる。それらの人物について書かれた書物や子や孫から聞いた話をまとめている。いい所も悪い所も愛情を持って書いているように見受けられる。それぞれの人物が人間臭くまとまっていて面白かった。
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著者が父の思い出と共に、関わりのあった人々の経歴を紹介していく本。私が主に参照したのは、花井卓蔵・後藤新平・杉山茂丸ですが、伊藤博文やエジソン(!)など有名どころも。伊藤の章を見ると、著者の指摘通り紙数の都合等でやや詳細さに欠けるものの、花井の章は関係史料が入手しにくい私にとってお役立ち。
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全体的に、一人一人の伝記がもう少し短ければ、もっと気軽に読めるのかな?と思いましたが、文章が分かりやすかったので、読みにくい、というほどではありませんでした。著者のお父さん、星一さんがお世話になった人を中心に書かれているので、個人個人のエピソードを知りたい人にはおすすめかも。
一番印象に残った人物は『岩下清周』。中でも谷口房蔵と岩下清周の銀行内での一幕のエピソードは明治とういう激動の時代を生きた男達の息吹を垣間見た気がしました。
そのほか、山口県民としては『伊藤博文』の伝記も興味深かったが、伊藤博文の場合、あまりに伝記が多すぎるため、著者はまとめるのにかなり苦労されたようです。
そんな伊藤博文さんは、実はとても気さくな人物だったと書いてあり、驚きました。本書の中にも書いてありますが、紙幣の中の『厳格な』イメージがこびりついているからなんですね。伊藤博文さんの笑った写真が見たくなりました。
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星新一による明治人物史。
実父、星一の遠い思い出も散りばめられ、味わい深い評伝の数々。
伊藤博文、野口英世、中村正直等の評伝を辿りつつ、明治という時代の知られざる側面を垣間見れる良品。
星、四つで御座います。
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著者の父を巡る人々を描いた好著。著者の父の青年期を描いた「明治・父・アメリカ」本著に出てくる後藤新平絡みで攻撃される「人民は弱し官吏は強し」を合わせて読むとなおいいでしょう。
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中学生の頃大好きだった星新一に最近またはまってます。
星新一と言えばショートショートの名手のイメージでしたが、この作品は少々毛色が違い、筆者の父、星一氏と直接間接関わりがあっ明治時代の偉人たちの物語。あまり知られてない人物も居ますが、筆者の軽妙で解りやすい文章のお陰で楽しく読めます。
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ショートショートで有名な星新一のお父さん星一(ほし はじめ)は、星製薬を創業しモルヒネの精製に成功、そして星薬科大学の前身となる商業学校を設立します。
本書は、時折息子の視点を交えた星一の伝記だが、先の過程で星一が出会った人物や影響を受けた人物を、明治の偉人伝風に紹介するという変わった手法をとっています。
伊藤博文や新渡戸稲造、エジソン、後藤新平、野口英世といった有名な人物から花井卓三、後藤猛太郎といった普段聞きなれない人物が出てきます。
文章の読みやすさはショートショートで実証済みで、各人のエピソードの選別も秀逸です。
本書で紹介されている人物で杉山茂丸がいる。当時、僕には「夢野久作の父親」という印象しかなかった杉山だが、星新一はこう評している。
「玄洋社という国家主義の団体の連中とつきあいながら、一人独自の道を進み、英語もでき、国際情勢にあかるく、陽性な性格。官職についたことはないが、各方面の実力者と親しい。ちょっと不思議な人物である。」
そんな杉山が、伊藤博文や後藤新平の章などで星一とともに暗躍するのだ。そして満を持しての最終章が「杉山茂丸」だ。
そんな杉山が故郷福岡から飛び出すきっかけが伊藤博文暗殺を企ててのことだなのだから、もうハラハラします!
杉山茂丸にして息子が夢野久作…、最後には孫の龍丸も登場しますが、興味がある方は杉山家を調べてみると面白いと思います。
キーワードは「グリーンファーザー」です。
本書にもそのキーワードに近しい記述があります。