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入社し少年サンデーへ配属。すぐに著者は赤塚を担当した。「おそ松くん」が連載され、「少年バカボン」が連載始まる頃。
豪快な漫画業界にどっぷり浸かり、赤塚へ信頼されて編集者として片腕になっていく。
「レッツラゴン」ではキャラクターとして登場。
担当を外れたあとも「赤塚番」となり続け、別の雑誌を担当しても、たった一言で赤塚の原稿を持っていく。
赤塚の伝記でありつつも、編集者の目から見た視点をとることで、一歩引いた立場の賛辞で綴られる、壮絶な赤塚の人間性を見事に描いた。
率直にして繊細、罵倒と愛情と信頼と諦念。相反する感情をあえて整理せず、奔放に生きた天才の一面をざっくばらんに語る。
手塚治虫や美空ひばりへの愛情、二人の妻への甘え。酒におぼれ、ギャグをしたたかに追求する。人間を信じ、裏切られても執着しない。遊び続けることがギャグと位置づける赤塚。
今も生きつつ、植物状態で眠り続ける。赤塚への興味がずんずん沸く快著。
著者の歯軋りと期待が詰まった言葉は、重くて暖かい。
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後半のアルコールに頼っていく様子はちょっと痛々しい所もあるけれどTVマスコミに水割りグラスを持って談志師匠なんかと出ていたっけ。病気の心配もあったが茶の間を楽しませてくれていた。家族歌合戦での替え歌が最高です。
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以下の部分で落涙。
五〇枚目の原稿を見終わり、老眼鏡を外して、静かに言った。
「よし終わったぞ。みんな、ありがとう」
赤塚が深々と頭を下げた。古谷が拍手。それは、その場にいた全員に伝わっていった。僕も力一杯拍手をした。赤塚の目が濡れているように見えた。
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▼ギャグ漫画の父 赤塚不二夫氏について編集者が語っています
http://life--design.com/book/2009/12/post-28.html
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赤塚夫士夫は私生活でもバカボンのように楽しい人だったようだ。
バカボンは本当に楽しい。こういう生き方をしたい、こんな風にお気楽に生きていたいというのが、高度成長期の日本に受け入れられた理由なんだろうな。
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歩く幼稚園
元妻と現妻(故)が赤塚不二夫をこう表現した
赤塚だけじゃない
みんながそろって幼稚園
年老いて病気して体の自由が利かなくなるまで一生涯青春だった男たちの精一杯が詰まってる
これが彼らの赤塚の全部ではないけれど
私は感動しました
同じ時代に生きられて嬉しいしがんばらなくてはいけないと思う。
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小学館で長く赤塚さんを担当したという編集者が書いた赤塚さんのお話。古き良き時代、と言ってしまえばそれまでだけれど、今では考えられないような
エピソードが満載。手塚治をはじめ名だたる漫画家たちが出てくるのも楽しい。とても良い本でした。課題図書とかにするにはやや下ネタが多いのだけれど、出来るだけたくさんの人が読んだら良いと思いました。
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赤塚不二夫さんと長い道のりを共に歩いてこられた、
編集者・武居俊樹さんのエッセイ。
赤塚不二夫という不世出のマンガ家さんの、
すごさと、バカバカしさと、そして哀愁が
ひしひしと伝わってきた。
また赤塚作品をしっかり読み直してみたくなった。
そして。
映画『これでいいのだ!!』は、
この著作のいいところをまったくくみ取っていない(--;。
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天才の一人だね
その天才を描くことができるのは
その天才その人ではなく
その周りにいた人しかできないこと
それにしても
なんと 魅力あふれる 人たちだろう
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赤塚番の自伝。赤塚とともに馬鹿をやりながら、最高の作品作りを支えた編集者。楽しく書かれているが、実際は相当タフな仕事だったのではないか。でも、それもこれも「これでいいのだ!」で済んでしまうのだろう。
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終止、赤塚不二夫と武居さんのやりとりが、馬鹿で潔くて、これが本当の馬鹿なんだなぁと思った。
どんだけ酒呑んでるんよ、どんだけ悪ふざけしとんよ、ってツッコミたくなるけど、
このムダな遊び、突然、とりとめがない遊び心が、とても気持ち良かった。
立派な馬鹿になるのは大変なのだ。