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無性に活字が読みたくて、文庫コーナーをうろうろしてて見つけた本。今免許取得中だからねー♪笑
わたし自身にドライブって概念(というか経験)があんまなかったんだけど、なんか素敵だなぁって思った。
あといろんな作家さんを文章が読めてお得感アリ♪
08/05 23
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恋人と、妻と、兄弟と、家族と、あるいはひとりで、どこかへドライブへ出かけよう。というテーマに書かれた、8人の作家による短篇アンソロジーです。
それぞれの話の分量もそれほど多くなく、さらりと読める内容なので、ちょっと読書したいなあという時に最適かもしれません。
それに、ストーリーもとても爽やかなものが多い。
物理的にただドライブする、というだけではなく、今ある日常から飛び出す旅であったり、過去に舞い戻る旅であったり、精神的に旅するというものばかり。だからこそ、読後、心が少し洗われたような不思議な心地になるのかもしれない。
個人的には、石田衣良さんの「本を読む旅」という、まさに本を読みに旅をするだけという短篇が気に入りました。こういう旅をいつかしてみたいものです。贅沢極まりない。
その他に、角田光代さんの「時速四十キロで未来へ向かう」という姉弟のドライブを描いた短篇、そして片岡義男さんの「遠い雷、赤い靴」という過去妻との出会いの場所へ旅をする夫を描いた短篇も素敵でした。
しかし一番印象に残ったのは、トリを飾っている川上弘美さんの「夜のドライブ」でした。
母親と娘が旅をする短篇なのですが、最初から最後まである不思議な物悲しさと、柔らかい雰囲気は、川上さんらしいなあと。ストーリーも、切ないような優しい母娘の日常を描いています。
うーん。いいなあ。
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8人の作家による短編集。約束事は「車ででかける画面を用意すること」。
作家人は以下の8人。吉田修一・角田光代・石田衣良・甘糟りり子・林望・谷村志穂・片岡義男・川上弘美。作家陣は一番若くても1968年生まれの吉田修一。そのためか全体的に大人の短編集といった趣です。
やはり角田光代はうまいなぁと思う。身につまされすぎるような女性を描くのは秀逸だと思う。そして川上弘美の描く大人はかわいらしくて素敵と思う。谷村志穂の『娘の誕生日』という話はオーソドックスと言えばオーソドックスだが、単純に感動してしまった。
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ここではない、どこかへ。
あなたと、ふたりで。
帯のコピーに惹かれて買いました。
短篇集なので、さっと軽く読めてしまいます。
自動車メーカーの企画ものらしく、ドライブがテーマです。
こんな本を読むとドライブに行きたくなりますね。
通勤電車で現実逃避にも使えそうな一冊です。
休日の昼下がりに窓を開けながら読むのもいいかな。
たまにはこういったアンソロジーも悪くないです。
最後が大好きな川上さんってのが良かったです。
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日産TEANAの企画、8つの短編集
印象的な文章は、
時速40キロで未来に向かう(角田光代)
「何もかもが全部嫌になってしまうときがあるにしても、それでもやっぱり大人のほうがいい。行きたい場所にアクセルを踏み込むことのできる大人の方が。」
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車で出かけるシーンがある短編集。
石田衣良の話が「本を読む旅」というタイトルで、中に「〜暇ができたときに気晴らしに読む作家のリストに加えた。これは無数にいるようで、なかなか長くならない貴重なリストなのだ。普通に気もちよく読めるというだけで、小説は立派なものである」という一文があった。なるほど、と思う。
中では谷村志穂と川上弘美がやっぱりすき。あまり読んだことがない人では吉田修一かな。
(08/10/26)
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恋人と、妻と、兄弟と、家族と、あるいはひとりで…さあ、ドライブに出かけよう。かつであった愛を探しに、いまここにある愛を確かめに。ここではない、どこかへ。あなたと、ふたりで。8人の短編の名手が描く、8つの愛の情景。<クルマで出かける場面を用意すること>だけを約束事に8人8様の個性豊かな短編アンソロジー。
という裏表紙の解説どおり。作家は吉田修一、角田光代、石田衣良、甘糟りり子、林望、谷村志穂、片岡義男、川上弘美。この手の企画もののアンソロジーは大抵期待外れなのだが、これはなかなか粒ぞろい。薄くて字の大きい本なので、外国人の現代日本小説紹介本として仕事に使える。収穫収穫。
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新しい作家を開拓したくて、ずっと気になっていた石田衣良さんの小説を探していました。
まずは短編集から入ろうと思ってあれこれ見ていて見つけたのがこの作品。
アンソロジーって1冊で色んな作家が楽しめるお得感満載で結構好き。
角田さんも書いてるし早速読み始めてみることに。
これは、日産TEANAスペシャルサイトに連載されていたものらしく、ドライブがテーマになっています。
そのドライブというのは一人だったり、昔の恋人だったり、夫だったり、年老いた母とだったりと様々。
同じテーマからこんなに色んな作品ができるということに関心しつつ、じわっと涙が出そうになった作品が多数…。
印象的だったのは、吉田修一「乙女座の夫、蠍座の妻」。
勝手気ままに生活している妻、それにいらいらしつつもうまくバランスが取れているように感じている夫。
そんな二人にも車の中で話し合った大切なことがあって…というもの。
吉田さんの小説は初めてですが、会話のテンポがいいなぁというのが印象的。
続いて角田光代「自足40キロで未来へ向かう」。
ある日突然ブレーカーが落ち、色んなことを止めた主人公。
その理由は最後に分かることになります。
家に引きこもった姉を心配してやってきた弟と出かけたドライブ。
そこで主人公の心に変化があって…。
やっぱり私は、この人の文章が好き。
話とか会話のテンポの良さも読みやすかった作品です。
他にも初めて読んだ甘糟りり子・川上弘美・谷村志穂さんらが印象的でした。
あれ?石田衣良さんは??
う〜〜ん。ぶつ切りの文章がどうも…、といった感じです。
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情報科教員MTのBlog (『あなたと、どこかへ。』を読了!!)
https://willpwr.blog.jp/archives/51312960.html
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またまたアンソロジー。
だってアンソロジー好きなんです。
大好きな作家さん、新しい作家さん…色んな作品が読めるからお得な気分!
日産TEANAのサイトで掲載されていた話をまとめた短編集。
テーマは『クルマで出かける場面を用意すること』
同じテーマなのにみんな全然違う作品になるから、アンソロジーは面白いです。
恋人・夫婦・昔の恋人・親子・兄弟・ひとり…設定も全然違います。
*乙女座の夫、蠍座の妻 吉田修一
(多分)はじめましての作家さんですが、読みやすかったです。
子供が出来た喩えがかわいらしかったです。
夫婦の時間の使い方の違いを描いた作品。
蠍座のだけど私は断然!夫タイプだな~。
時間ギリギリとか不安でムリです。
*時速四十キロで未来へ向かう 角田光代
あーやっぱり角田さんの短編好きです。
角田さんって短編なのに内容がちゃんとあるから毎回印象に残ります。
恋愛、仕事…全てに疲れた姉を弟が励ますお話。
こういう関係素敵だな。
*本を読む旅 石田衣良
今回も毎回ながら石田衣良様目当てで手に取りました。
ってかこの本の存在をIWGPの最新刊の最後のページで知りました。
石田作品っぽくなかったな~というのが正直な感想。
唯一、登場人物が一人です。
だからこの場合『あなた』は『本』かな?
本を読むだけの旅のお話。
だからそんなに車のイメージもなかったかも。
こういう贅沢な一人旅してみたいです!
*慣れることと失うこと 甘糟りり子
やばい…この作品、次の作品と混ざってしまった…。
完全に覚えてないかも。
多分、昔の恋人とのお話。
*この山道を…… 林望
これもまた昔の恋人とのお話。
こういうドライブも素敵かも…と思ってしました。
*娘の誕生日 谷村志穂
この作品好きでした。
こういう夫婦像に憧れます。
最初は妻同様いらいらしていたけど、夫が素敵な方でした。
*遠い雷、赤い靴。 片岡義男
これが一番読みにくかった気が…。
なんか文章と雰囲気が堅いんですよね。
ただ風景描写が素敵でした。
共働きの夫婦(妻が単身赴任)の出会いと現在のお話。
*夜のドライブ 川上弘美
実はずっと読みたかった作家さん!
歳をとった母と娘のお話です。
少し切なく感じました。
なんか自分の将来像見ているようでした。
運転荒いのを母に嫌がられたり、彼氏いなかったりw
私も主人公みたくこんなふうに将来、親孝行できたらいいな。
夜の運転好きじゃないけど…。
車の広告の小説なのでターゲットが少し年齢層高めかな?
でも面白かったです。
誰も守ってくれない場所で、正体のよくわからないものと闘わなくちゃならないとしても、何もかも全部嫌になってしまう時があるにしても、大人の方がいい。 行きたい場所にアクセルを踏む事のできる大人のほうが。
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いろんな作家さんが書いた「クルマで出かけるシーン」がある短編集。どれも30ページぐらいの短さです。吉田修一の作品は特にいいですね。中盤、似た話が続くのが残念。
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角田光代さんや川上弘美さんの短編も入っていたので借りてみた。
<クルマで出かける場面を用意すること>が約束事の短編が8編つまっていて、それぞれの作者の個性がでています。
やっぱり川上弘美さんのものが一番好きだった。
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“クルマで出かける場面を用意すること”が条件の短篇アンソロジー。 吉田 修一、石田 衣良、川上 弘美が、やっぱり好きでした。
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車で出かける場面を用意するという約束事が共通となっている8人の作家による八つの短編。
短いので、それぞれの作家の特徴が出るまでには至らないが、短いなかにもホロっとする話があったりして、それぞれ人間ドラマが展開される。
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2010/11/09読了
どこかへ(主に車で)行く短編集。こういうの見てると、車欲しいなあって思ってしまうね。
「乙女座の夫、蠍座の妻」
こういう夫婦は本当に素敵だと思う。いいなあ、最後の妻の告白を別の視点から見るのって発想が粋だとも思う。お気に入りです。
「時速四十キロで未来へ向かう」
この本の中で一番好きかなあ。弟がいいヤツすぎる。腐りきった中で見失ってるものって、ふとした時に見つけられるものだし。共感できる部分もあった。
「本を読む旅」
石田さんらしいわ。
「慣れることと失うこと」
…うーん??
「この山道を…」
…うーん…??
「娘の誕生日」
これは好きだな。おとんを思い出すよ
「遠い雷 赤い靴」
よくわからんかったなあ
「夜のドライブ」
うちのおかんもこうなるんだろうか。田舎に帰りたくなった。母親って偉大だなあと思う。