紙の本
泣けます
2023/03/07 18:16
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投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
舞台は幕末。
盛岡藩の下級武士として生まれ、家族を養うために妻子を残して脱藩し、新選組の一員となった吉村貫一郎。人柄は優しいものの腕は立ち、家族を養う金を得るため人を斬る。しかし新選組は鳥羽伏見の戦いで負け、怪我をした貫一郎は藩に帰るべく大阪の藩屋敷へ向かう。しかし貫一郎に対し、旧友であり藩の重役である大野次郎右衛門は彼に切腹を命じる。
最後、貫一郎が切腹のために与えられた刀を息子に残し、自分は切れない刀で切腹するところが泣けます。
紙の本
映画をみて
2019/02/27 10:52
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投稿者:晴耕雨読なわたし - この投稿者のレビュー一覧を見る
遅まきながら映画をみて、からの再読です
他の方もおすすめされているように、いい本です
わたしも、お勧めしたいです。
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(2004.07.04読了)(2004.01.31購入)
吉村貫一郎は、浅田次郎の作った架空の人じゃないのかと思い本屋で新撰組関連の本を立ち読みしてみたら、しっかり名前が載っていたので、実在の人物ということになる。
僕は、岩手県の生まれだが、県南なので、南部藩ではなく伊達藩だったようだ。
でも盛岡は、県庁所在地なので、何度か行った事はある。岩手山は何度か見たし、中津川も見た。石割桜も見た事はある。でもゆっくり観光した事はない。
上巻で吉村貫一郎の話はほとんど終わりで、下巻は、大野次郎右衛門の息子の千秋、貫一郎の息子の嘉一郎、さらには、貫一郎の末息子の貫一郎の話が主になる。貫一郎の話だけなら上巻だけで十分なのにいったい、浅田次郎は、何のために長々と余計な話を書いているのかと思いつつ読んだ。何箇所かで、涙で文字がかすんで困ったりもした。
最後の長い漢文の手紙にたどり着いて、この手紙のためにここまで話を引きずってきたのかと多少合点が入った。
大野次郎右衛門の息子の千秋は、父の死後上京し、医者になった。大正の今は、中国の奉天で暮らしている。
吉村貫一郎の長男の嘉一郎は、南部藩が官軍に降伏した後、妹を大野千秋に預けて、単身蝦夷に渡り、官軍と戦い果てた。
大野千秋は、嘉一郎の妹、みつと結婚した。
吉村貫一郎の末の息子は、大野次郎右衛門の中間、佐助に連れられて、越後の豪農、江藤彦左衛門に預けられた。農学博士となり、米の品種改良をしてきた。定年になったので、今度、盛岡高等農林学校で、教鞭をとることになった。名前は、貫一郎!
最後に掲載されている、手紙は、大野次郎右衛門から江藤彦左衛門へ当てた手紙だ。
南部藩の重臣、大野次郎右衛門から息子の千秋に対する遺言
「命ば無駄にするではねえぞ。遣うべき時に無駄なく遣え。その使い途は二つしかねえ。一つは民草のために捨つること。今一つは、義戦にて死することじゃ。」
大野次郎右衛門の中間の佐助さんの語る貫一郎の最期
「吉村がなかなか切腹せずあれこれ考える中で、耳元で、妻のしづの声を聞いたという。「ご苦労さんでござんした。最早、主人としての務めは十分お果たしになりあんしたゆえ、心置きなくあの世さ行って下んせ」と言ったと言う。」
「吉村さんは腹を切ろうにも決心がつかなくって、寝たり覚めたり、廊下に這い出てみたりしてたんです。たとえ南部のお殿様から死ねとせっつかれても、吉村さんは死ねなかったんです。二駄二人扶持の足軽にとっちゃ、てめえの体を捧げる主はね、家族だったんですよ。だから、悩みに悩んだ末、奥方がそういったてえことにした。それでてめえを納得させようとした。」
大野次郎右衛門の斬首の日が決まり、佐助が気をきかして生みの親を連れてきて、対面させる場面は泣かせるけど、引用が長くなるので、少しだけ、
「男てえのはね、いくつになったって、どんな風に出世したって、母親から褒めて貰いてえんです。ようやった、ってえ、その母親の一言が聞きてえんです。」
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そして本番とも言える下巻。不思議なことに人によってポイントは違うんだけど皆3回泣きます。俺も電車の中で思わず泣いてしまいました。映画もいいけどゼヒこの原作を読んでみてください
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人生もっとも泣いた。
「読んだ本のなかで」最も泣いた
のではなく「人生で」。
起伏のない20年だったのか私。
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大きな1つのテーマの下に超短編を凝縮して集めたような感じです。一話一話が完結しているのに、次を読みたくなる不思議。すぐにキリがよくなるのに、終われない。読んでいくうちに惹きこまれます。最後まで読んだ後に、もう一度DVDを見ると、最初とはまた違う気持ちになります。
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日本の時代物は苦手です(;^_^A アセアセ・・・。勉強不足で時代背景が思い描けないみたい・・・。
それでも負けず読み終えました!!
途中、ポロッっと涙をこぼしました。
主人公と旧友の関係がとても切なくて・・・。映画も見てみたいなぁ〜
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とってもとっても、とっても感動しました。中途半端にレビューなどを書けそうにありません。読むしかないです。これは是非。
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(上巻レビューよりつづく)・・・が、「新選組!」で山南さんを演じている堺雅人が、映画「壬生義士伝」では沖田総司役として出演していて、とてもややこしいことに・・・
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いい話だった。終盤は涙だらだら流しながら読んでました。
「ラストサムライ」を見たときと似たような気持ちになりました……。自分の大切なものを見失わず、不器用ながらもまっすぐに、真の武士として生きた男の話なのだなぁと。
この話、家族を養うために脱藩して新撰組隊士となった吉村貫一郎という男の話を書いているのですが、彼のことを元同僚や教え子が語るパートと、死に瀕した吉村自身の一人称パートが交互になっているというちょっと変わった構成で、そこがまた読んでて面白かったと思います。
ラスト間際で吉村貫一郎の死ぬ瞬間のモノローグが入ったあと、語り手が「吉村貫一郎」と名乗る男に交代するあたり、上手い構成だよなーと思ったモノです。彼が死んでしまったということが明らかになったばかりなのに、生きてたのかと思って一瞬ドキッとしますもの。父と同じ名をつけられた彼の息子だということがすぐに明らかになるんですけどネ。
時間ができたら映画も見ようっと。
(読書日:2004/3/31)
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吉村貫一郎だけではなく、影響を受けた2人息子ののその後の人生も書かれている。関わった人々の生き方から、幕末の混沌した時代を彷佛させる。
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取っ掛かりはお正月ドラマから。1人の男の生き様が、カッコ良くカッコ悪く描かれている。さすが浅田次郎。
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得意だねぇ。こういうの。
演歌とか呼ばれるゆえんなんだろうけど。
でも泣けるもんは泣けるし、感動するもんは感動する。
前半のみっともなさが最後に映える。
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五稜郭に霧がたちこめる晩、若侍は参陣した。あってはならない”まさか”が起こった──義士・吉村の一生と、命に替えても守りたかった子供たちの物語が、関係者の”語り”で紡ぎだされる。吉村の真摯な一生に関わった人々の人生が見事に結実する壮大なクライマックス。第13回柴田連三郎賞受賞の傑作長編小説。 解説・久世光彦
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ただひたすらに愚直に生きた義士、吉村貫一郎の死。出稼ぎ浪人と呼ばれ、守銭奴と蔑まれながらも一方で誰もが惹かれたその生き様を描ききる。
浅田氏の話は基本的に泣かせる話なので電車の中で読むのは注意が必要。それにしてもこれ以降、吉村はどこの話で見かけても生真面目で朴念仁な感じで書かれる事に。