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紙の本
想いは白い雪のように降り積もる
2010/02/20 22:15
9人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はぴえだ - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトル通り、イメージカラー、白な作品。
設定的には、どこにでもありそうなものなのだが、料理法がとてもうまい。
BLではどうかよく分からないのだが(何せ読んでいる作品数がそんなに多いわけではない)、一般的な恋愛小説では、比較的よく見られるタイプの設定なのだ。そう、特にケータイ小説なんかでありそうなパターン。
どこかで見た気がする、と思いはするものの、冒頭で挙げた通り、白いピュアなイメージと、表現の上手さが私を掴んで離さなかった。
まどろっこしいところもあるんだけど、心をくすぐられる、少し文学的匂いがするエピソードの積み重ねに、言葉選び。
それだけでは、堅苦しさも出てしまいそうではあるのだが、少しのユーモアも交えられていて、読みやすさを与えている。
主人公(たちかな?)の心情が、丁寧に描かれていて、心を揺さぶられた。
せつない、苦しい、愛しいという感情が切々と胸に迫ってきて、たまらなくなる。途中しんどくもあったが、読み終えた時はほわっとした。
瑞々しい文章。透明感のある世界。
一度ぜひこの作品に触れてみてほしい。
電子書籍
沁みる。
2016/08/29 18:52
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nachi - この投稿者のレビュー一覧を見る
「あめの帰るところ」が好きでこちらも読みました。
朝丘さんのは共通して甘く切ないお話し。ぜんぜんストーリーは違うし、キャラクターも違うんだけど、一貫したテーマがあるような。
相手を純粋に想う。そんなことできる人ってそんなにいないと思ってしまうけど、見返りも求めずにこんな風になれたらいいのになってついつい羨ましくなる。
リアルには無いって違和感をも飛び越えて、愛するって良いなと素直にさせて貰いました。
気持ち悪いおっさんもでてくるので、そこはイラッとしましたけども、こいつ良い奴って思う登場人物もいる。
人形のような藍に命を吹き込んでいくみたい成瀬の優しさ。
あらすじで抱いたイメージよりも純愛でした。
あと最後よかった。成瀬の焦りが可愛い笑
電子書籍
淡々
2019/04/28 11:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かなぶん - この投稿者のレビュー一覧を見る
よかった、という前提ですが、
もうすこしスピード感がある方が好みです。
ゆっくり淡々としたお話は好きなのですが、
それにしても、と感じました。
電子書籍
幸せになってね
2016/08/31 01:18
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まりな - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔からの名作だと知人にきき
購入しました
藍くんがかわいいです
こうなんというか危うい感じのバランスがとられてる繊細なお話です
途中で最悪だなって思う店長も西後はフォローが入ってて優しい作品だなって思いました
電子書籍
普通。読みやすいが、構成が粗い。
2018/10/21 12:59
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:レビュ美 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「泣けるBL」を求めて、様々なブログですすめられていたこの作品を読んだ。
この著者は初めて読んだ。
文体が読みやすく、素直に世界観に入っていけた。心理描写も素晴らしかった。
不幸な生い立ちの受という属性は、非常に良かった。
ただ、攻の描写不足でやや説得力を欠き、力技で着地させた感じも否めない。
思わせぶりに語られる受の生い立ちや実家との関係も、解決しないまま終わった。
尚、買うのを迷っている人のために書いておくと、攻との性交描写は非常に短く淡白。BLを読む際に重視される方は留意のこと。
結論として、泣けるBLでもなく、構成に粗さを感じたし、作品としては面白いとも言えず、ごくごく普通。
だが、著者の描写力と語彙選びは圧倒的な魅力を感じるので、他作も読んでみようかなと思った。
★良かった点
・文体が読みやすい
語彙が平易で、短文で構成されていて読みやすい。
詩的な言葉選びが、「ウリセンボーイ」というドギツい設定を緩和している。
・心理描写が丁寧
一足飛びに恋に落ちず、きちんと主人公・藍の心情の変化を追っている。
早い展開を求める読者にはもどかしく感じるかもしれないが、薄幸という受のバックボーンを考えれば時間をかける必要があったと言える。
・書店長の豹変に伴う状況・心理描写が巧い
書店長の与える不快感は、一人称で語る主人公を超えて、読み手も抱くほどだった。
こうした「ターニングポイント」をさらっと済ませないところに、著者の力量と覚悟を感じた。
また、話の厚みの創出と展開の方向性の提示に繋がっていて、非常に巧かった。
★気になった点
・常識外の言葉づかい
「微苦笑」という語はもともととある作家の造語であり、インタビュー記事で(微苦笑)と多用されて生活で目にする機会が増えた。
だが、小説というフィールドでこの語が使用されるのは、やはり違和感が強い。
これは著者というよりも、編集が校正すべき点である。
・攻・成瀬の作り込み
他者に言えない性癖を理解してくれたから、という理由だけで、異常なまでの執着心を抱いて藍に接するのがやや不自然。
成瀬の日常生活がほぼ不明で、それを秘密として受け取ったため、「なにか大きなどんでん返しがあるのか?」という期待感を抱いていたが、結果何もなく肩透かしを食らった気分だった。
意地悪な言い方をすれば、薄幸の受を精神的に支えるための「都合の良い攻」に見えてしまった。
・受・藍の生い立ちの活用不足
複雑な生い立ちは、「なぜ藍が孤独な人間になってしまったのか?」を読者や成瀬に説明するためにしか用いられていない。
藍が養子に出された理由については最後まで語られず、消化不良を起こしている。
例えば、養父母や実父母との対峙があれば、ストーリーの厚みは増しただろうし、この著者の素直な文体での「人生の命題に対する葛藤と克服の描写」を見る機会が失われたことは、非常に残念だった。
締切に追われてたのかな。
紙の本
2009年
2018/11/24 20:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:冬みかん - この投稿者のレビュー一覧を見る
今の作品ほど言葉遣いに違和感を感じませんでしたが、このころから言葉にこだわりがあるんだなと思いました。お話は割れ鍋に綴じ蓋といった感じでしょうか。