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紙の本
数少ない目張り密室の傑作
2015/03/28 10:58
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アントネスト - この投稿者のレビュー一覧を見る
有栖川有栖の国名シリーズ第六作。この作品からでも楽しめるオーソドックスな本格ミステリです。
本作の謎は目張り密室での殺人。目張り密室とは聞きなれない単語かもしれません。どういうものかと言うと、ドアや窓と、ドア枠・窓枠の間を、内側からガムテープなどで隙間なく貼り合わせてしまっている密室です。当然、ドアや鍵も施錠されており、通常以上に堅牢な密室といえます。
そのためか、膨大な数の古今東西のミステリの中でも、この密室を扱った作品は、片手で数えられるほどしかありません。
そんな困難な密室に挑む犯罪学者・火村英生の活躍をぜひ楽しんでみてください。
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ひたすら堅実
2022/09/27 07:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:どら - この投稿者のレビュー一覧を見る
マレーシアが舞台でも火村先生の論理の槍で犯人を刺すスタイルは変わらず
昔読んだときは地味にしか感じなかったけど、改めて見直すと英訳から真相を導き出す流れや、後味悪い最後の真相が明らかになっても、ラストの街の光景の描写で何かが救われるような感じがとてもよかったです
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だてに旧植民地を舞台にしていない
2018/05/19 07:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
『マレー鉄道の謎』 は、火村・アリスシリーズの久々の長篇。
舞台はマレーシアだけど、2人がやってることは地元と同じ。
アリスが英会話に苦労するあたりが、いつもとちがう面白さ。
ピジン・イングリッシュならぬ、サムライ・イングリッシュというのに笑いました。
英語での会話のちょっとした誤解が謎解きのキーになっているあたり、だてに旧植民地を舞台にしていないな、と感心しました。
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海外は難しい
2016/06/26 13:19
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
海外を舞台にした物語なので、地理や外国人の名前がなかなか覚えきらず、四苦八苦して読みました。
たっぷりの長編で大満足です!
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国名シリーズ6作目
2022/09/18 00:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yino - この投稿者のレビュー一覧を見る
作家アリス/国名シリーズ第6作。旧友に会うために訪れたマレーシアで遭遇する連続殺人事件。帰国までのタイムリミットが迫る中、徹底した現場検証と、ディスカッションを重ねることで徐々に真実に肉薄していく過程が、スリリングで面白い。アリスによる大学時代の回想が随所に差し込まれ、どことなくノスタルジックで人間臭い描写も良い。旧友に対して、いつもより柔らかな態度を見せる側面と、「悪」に厳しく迫る火村探偵の2面性を印象的にだった。
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なるほど
2022/05/23 16:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
目張りの方法にも感心したけど、
その中で出てくるアイテムの使い方にも感心。
よく考えつくものだなあ。
瞬時に思いつく犯人もすごい。