紙の本
天きり松
2023/06/15 15:15
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投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
(4巻)
可愛くて可愛くてしょうがない寅弥が面倒を見てきた少年が成長してとうとう召集令状が届いてしまう。
夫を戦争で亡くした妻は、今度も戦争に大切な一人息子を戦争に送り出さなければならない。なんて、無情な。卑劣な。
気落ちした寅弥が、つい、占い師に見てもらう場面は、義賊一家の説教寅ではなく、父親の姿でした。
当時の日本にはこういう光景が多かったのでしょうね。やり切れません。
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シリーズが遂に終わってしまったです。何となく寂しいですね。
2016/12/13 12:48
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズが遂に終わってしまったです。何となく寂しいですね。最初は、全シリーズ読むべきか悩んだが、結局、最後まで来てしまった。結論として、大正時代にタイムスリップした感覚と、人情味溢れる物語にちょっと心温まる、不思議な魅力を持つ作品群でした。現代の留置場を我が家のように出入りする、看守からは「とっつぁん」と呼ばれる松蔵という名の老人が主役の「天切り松 闇がたり」シリーズ4作目にして最終巻。
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出来不出来が激しい
2022/06/05 20:02
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者浅田次郎の作品は出来不出来の差が激しい傾向があるが、この巻もその典型である。第一話目は気持ちが良いほど大風呂敷を広げたのに、分量が多い第二話三話目は外してしまっている。特に三話目は泣かせどころを狙ったのだろうが、オチが滑ってしまっている。しかし第四話は、本領発揮。見事な泣かせの次郎節が炸裂している。第五話もなかなかの出来。
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かっけえ…っ!ハンパなくかっけぇっす!と読みながらぶるぶるしてしまいました。粋すぎる。一巻から時がゆるりゆるりと経って兄さん姉さんが歳食ったり史実の人が出てきたりとリアリティも満点。ほんといたんじゃないのこの人たち、とぐらぐら倒錯。江戸弁もカッコイイわ仕事もカッコイイわ言い回しもカッコイイわ仁義カッコイイわ寅兄ーーー!!だわおこん姉さんサーセン付き合ってくださいだわもう読め!皆読めばいい!
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好きなシリーズの4巻目が出たからうれしい。
一本芯の通った人たちの出てくる話は読んでいて気持ちがいいね。
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浅田次郎の(意外とマイナーな)名作シリーズ第4弾。ただ、残念ながらこれはイマイチ。前作までの時代から数年経った時代の話なんやけど、好きだった登場人物が老いたりしてて、読んでてさみしくなった。「松」が好きな人ならいいのかな。
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追加するのを忘れていました。
文庫を待ちに待ちに待って、発売されたと知るや即購入。
裏切らない話が大好きだ…!
相変わらず、泣かされます。
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松蔵が少し大人になりました(笑)。その分、当然ながら、安吉親分も寅兄ィも栄治兄ィも常兄ィもおこん姐さんも年取っちゃいまして、そんなところが少し残念。まぁその分、味が出てきているのですが、昭和の混沌とした時代に差し掛かって大正時代の優美さが失われつつある時代ってこともあって、すこし重苦しい雰囲気はありますね。戦争がテーマの話が多いからかもしれんか。それにしても、天切り松の二ツ名を東郷平八郎がつけるシーンはアツすぎる!!「名もない盗ッ人に勲章を奪われるわけにはいくまい。俺がおはんに二ツ名をくれちゃる。天切りの技を使う松蔵ならば、天切り松でよかろう。以後、そのように名乗られよ」
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懐かしの面々が帰ってきてくれてとても嬉しかったです!時代が変わり皆さんも変わりましたが、自分を貫いている姿勢はとても素晴らしかったです。
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嵯峨浩と黄不動のやりとりの美しさには圧巻。
『決して罪ではありませんのよ。花がそう望んでいるのですから。』
どうやったらこんなに美しい言葉をつむぎだせるのか…
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粋でいなせなことには変わり無いけど、みんなが歳をとったり倒れたりしてなんとも切ない。天切り松の初の大仕事。どきどきした。
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天切り松の4巻。短編5編。
昭和初期の物語。みんな年取った。
今は無き青山同潤会アパートに住んでててうらやましすぎる!
ずっと常が好きで、今回も変装してでてきます。よかった。
でもそれ以上に黄不動の栄治!!かっこよすぎます!
こんな登場のされ方したら惚れますがな。
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浅田次郎好きの知人に勧められて読む。
…これって続き物じゃん。いきなり4から読んでし
まったんですけれど。しかしそれぞれが独立した話
なので楽しめた。
ほろりとくる話が多く、よかった。歴史的背景をよ
く知っているとより深い理解ができるんだろうけど。
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一番初めの話がいい。相沢事件の話には考えさせられた。少し、テンポが悪くて説教くさい感じもあるけど、それは扱っている時代の影響もあるのかも。松蔵は少年のころのほうがかわいい。彼が成長しちゃうのが、楽しみだけど、寂しい。
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大正時代から生き続ける泥棒が、戦前の泥棒一家の人情話を語るシリーズ。
警察官たちが我先に、正坐してまで聞こうとする姿はさすがに嘘っぽいけど、
一家それぞれのキャラが立っていてエピソードも面白かった(^^)